デスクトップOSとしてのKNOPPIX日本語版

実際にKNOPPIXを使い込んでいる立場からHDにインストールしてデスクトップ用OSとして使うことを考えた場合のKNOPPIXのメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。まずはメリット。

  • インストールが容易でインストール直後からKDE+日本語環境が利用可能。OpenOfficeも標準装備。
  • Debianベースである(aptが利用できる)
  • RedHatTurbolinuxなどと違ってメニューが素直(KWriteがメモ帳になってたりしないということです。どうでもいいことなんですが、なんか気になるんですよね…)

インストールに関しては、最近のディストリはみんな簡単ですし標準でGNOMEKDEが立ち上がるものが多いので「Debianとしては」というレベルです。あと再構成して遊べるというのもメリットかもしれません。
次にデメリット。

  • インストーラは基本的にCDの内容をコピーするだけなのでインストールするパッケージの選択などはできない。
  • 統合デスクトップ環境はKDEのみ(GNOMEはなし。けどWindowMaker、IceWM、fluxboxなどウィンドウマネージャは多数収録されています)
  • 収録アプリケーションが微妙(kdemultimediaのうちK3bやCDプレーヤーは収録されているけどKAudioCreatorはなかったりとか)

アプリケーションやGNOMEに関してはCDブートだから容量の都合や用途を考えると仕方ない部分もあると思いますが、逆に「なんでコレが入っているの?」というようなものもあります。まあ、そのへんは再構成すれば済む話ですね。
まとめると「ちょっとまとまりがないけどDebianの割にはお手軽インストールなデスクトップ用Linuxディストリビューション」という感じでしょうか。正直言ってaptがなければ他のディストリでもいいんですけどね…。