ThinkPad X100eを触ってきました

11インチのThinkPad、X100eを触ってきました。
ネットブック向けのCPUにアイソレーションキーボードと、ThinkPadを名乗るには不安要素だらけの機種ですが、実際に触ってみるとちゃんとThinkPadしてます。筐体はプラスチッキーですが頑丈そうですし、トラックポイントはさすがにThinkPadです。キーボードもアイソレーションタイプですがVAIOなどのアイソレーションキーボードと違ってきちんとキーストロークもあり、タッチは上々です。
ただ、タッチパッドは正直いらないんじゃないかなぁと思いました。トラックポイントで操作しているときに間違ってタッチパッドのクリックボタンを押してしまいそうです。トラックポイントを使うときはタッチパッドを無効にしておけばいいのですが、タッチパッドなくしてキーボードをもう少しなんとかしてくれたほうがよかったような…。ThinkPadといいつつ普通のユーザ向けへのアピールということもあるのでしょうか。
あとは標準で後ろが出っ張る6セルバッテリーというのはどうかなぁと思いました。バッテリー駆動時間はカタログスペック上は4セルで最大3.4時間、6セルで最大5.2時間とのこと。4セルだと実質2時間というところでしょうか。ちょっと短いですね…。あと、11インチということで筐体のサイズはX200よりも一回り小さいのですが、重量はあまり変わらないようで、持ち上げると小ささの割に結構ずっしりとした感じです。
デュアルコアのモデルが出ることも決まっているようなので、それが出ると性能的にもCULVノートと同程度に満足できるマシンになるかもしれません。現行のモデルでも店頭で触った感じではWindows 7が普通に動いていたのでネットサーフィンやオフィススイートを使うくらいの用途(いわゆるネットブック的な用途)であればまあ問題ないかと。トラックポイント・高品質なキーボードによる操作性&11インチの非光沢液晶&腐ってもThinkPadということで、仕事で使えるネットブックといったところでしょうか。
というわけでまとめ。

  • 全体的にはちゃんとThinkPadしている。特にトラックポイントの使い勝手はThinkPad
  • キーボードはアイソレーションタイプだけどしっかりしてる。ThinkPadとして見ると微妙かも。
  • タッチパッドはいらない。
  • バッテリーは6セルだとはみだす。4セルだと駆動時間短い。どっちにしてもいまいち。
  • 性能を求めるならデュアルコアモデル待ち。

同じくらいの価格・サイズでもっと価格性能比のよいノート(主にCULVノート)や、バッテリー駆動時間の長いノートはあるのでスペックだけを見ると正直微妙な感じですが、結局ThinkPadであるという一点に価値を見い出せるかどうか、というところかと思います。操作感は間違いなくThinkPadなので、ThinkPadユーザがモバイル用の1台として購入するのにはよさそうです。X200/X200sとのすみわけは、重量は変わらないもののの筐体の小ささからくるモビリティの高さと、あとは価格というところでしょうか。
個人的にはX200の後継モデルも気になるところです…。