組み込み型グラフデータベース「neo4j 1.0」を試してみよう

マイコミジャーナルでneo4jのハウツー記事を書きました。

ここしばらくneo4jをいじっていたのはこの記事を書くためだったのですが、グラフデータベースということで敷居が高いのかなと思っていたのですが、当初の予想よりもはるかに手軽に使うことができました。
Luceneを使用したノード検索など実用的な機能も備えていますし、コマンドラインシェルやEclipseプラグイン、jo4neoのようなオブジェクトマッパや各種フレームワークとの統合機能など、周辺のツールやライブラリも充実しています。バージョンは1.0ですが、長年製品開発に利用されて生きた実績があるようなので性能や安定性の面でも不安は少ないでしょう。
neo4jを利用するにあたり、ネックになるのはやはりライセンスがAGPL3であるという点です。オンラインサービスでの利用時にもソース公開の義務が生じるというのは結構強烈です。商用のサービスではライセンスの購入は必須といってもいいかもしれませんが、ライセンスもそれほど安くはないので(特にエンタープライズ向けのエディションは非常に高価です)、そこが障壁になりそうな気はします。
とはいえ、オープンソースでフル機能を利用することができますし、ソースも公開されているので、とりあえず評価が手軽にできるという点では完全にクローズドな商用の製品と比べると導入しやすいのではないかと思います。