イマドキのIDE事情 第100回 GWTもビジュアル開発! 無償化されたGWT Designerを使ってみよう

イマドキのIDE連載もついに第100回です!おめでとー!ぱちぱち!
というわけで今回はGoogle Plugin for Eclipseにも統合されたGWT Designerについて紹介しています。

GWT DesignerはもともとEclipseプラグイン専業ベンダーであるInstantiationsが提供していた商用のGWT向けGUIビルダです。GoogleがInstantiationsを買収したことでGoogleから無償で提供されるようになりました。
ちなみにInstantiationsというとWindowBuilderというSwing/SWT向けのGUIビルダのほうが有名かもしれません。こちらはオープンソース化されてEclipse Foundationに寄贈され、Indigoのリリースに含まれる予定のようです。今まで(いちおう)Eclipse標準のGUIビルダであったVisualEditorに取って代わることになります。まあVisualEditorは開発も活発ではありませんでしたし、動作も重く不安定だったのでSwingやSWTでアプリを作ってる人(どれだけいるのかわかりませんが…w)には朗報でしょう。
さて、無償化されたGWT Designerですが、つい最近のGWT 2.2へのアップデートにあわせてGoogle Plugin for EclipseというもともとGoogleGWT/Google App Engine用に提供しているプラグインにも含まれるようになりました。単体で配布されているものと比べると多少機能が削減されているようですが、GWTの開発環境としてはGoogle Plugin for Eclipseのほうが使いやすいと思いますし、単体版のみの機能がどうしても必要ということがなければGoogle Plugin for Eclipseを使用したほうがよいのではないかと思います。
ただ、正直なところ、GWT Designerはドラッグ&ドロップだけで思い通りのGUIを作成することができるというレベルにはまだ達していません。なので、多くの場合、結局ソースを直接いじる必要があるはずです。というわけでGUIビルダはあくまでおまけ程度と考えてざっくりとした配置やレイアウトの確認に使う程度に留めておいたほうがよいかもしれません。
というわけ繰り返しになりますが、イマドキのIDE連載も目標だった連載100回に到達しました!目標を達成できたのはよかったのですが、逆に目標を見失ってしまった気がします。今後は何を目標に書き続けていけばよいのでしょう…w