IDE連載の第105回です。今回はSpringSource Tool Suite(STS)を紹介しています。
STSは主にSpring Frameworkを使用したアプリケーション開発のための機能を提供していますが、動作の安定性も高く、機能面でも開発スタイルに縛りを入れるようなものではなく、必要な機能だけを利用できる感じなので汎用的で使いやすいツールだと感じました。最近話題(?)のSpring Rooも統合されているのでRooを試してみたいという場合にもよいかもしれません。
また、細かい部分ですが、Groovy/GrailsやVCSのサポートといったプラグインが簡単に追加インストールできるようになっているのも好感が持てます。追加インストール可能なプラグインの中にはGoogle Plugin for EclipseやVMwareのクラウドプラットフォームと連携するプラグイン、FindBugsなどのメジャーなプラグインも含まれています。
現在のSpringは初期の頃と比べて設定ファイルの記述量や複雑さが大幅に改善されているため特にツールを使わなくても開発は可能だと思いますが、STSを利用することでより効率的に作業を進められるのではないでしょうか。