イマドキのIDE事情 第134回 大幅リニューアルで気分一新! Eclipse 4.2 Junoリリース(1)

IDE連載の第134回です。先日Eclipse 4.2 Junoがリリースされたので、今回から数回に分けて毎年恒例のJunoの新機能特集をやろうと思います。

ただ、確かに4.x系がメインストリームになって見た目的には大きく変わったのですが、GitやMavenサポートなどが提供されるようになったIndigoと比べるとそれほど大きな新機能はない感じですね。目新しいのはXtext、XtendやCode Recommendersといったところですが、どちらも普通にJava開発環境としてEclipseを使っている範囲では恩恵が伝わりにくいのではないかと思います。
一時期はEclipseNetBeansでもPHPRubyといったLLのサポートがトレンドだった時期もありましたが、最近は完全に下火になってしまった感があります。ただ、IDE連載でも過去に何度か取り上げているように、Eclipseでは最近はXtextが活用される事例が増えてきているようです。
Xtextは軽くしか使ったことがないのですが、簡単に言えば独自のDSLを作成するためのツールです。構文を定義するとパーサだけでなく、なんとEclipse上で動作するエディタまで自動生成してくれるというものです。確かにXtextベースのプラグインのエディタはよくできているなぁと感じるものが多いですし、独自のDSLに開発ツールをセットで提供できるのは他にはないメリットといえます。このまま根付いていくのか興味深いところです。