イマドキのIDE事情 第136回 大幅リニューアルで気分一新! Eclipse 4.2 Junoリリース(3)

IDE連載の第136回です。今回はJuno特集の第三弾ということで今回から新たにJunoのパッケージとして提供されるようになったプラグインEclipse Code RecommendersとXtext/Xtendを紹介しています。

ただ、昨年のIndigoで追加されたWindowBuilderやMavenサポートなどと比較するとEclipse Code Recommendersは地味だし、Xtextは用途が限られるため、全てのEclipseユーザに恩恵があるという類のものではありません。
また、Xtextによる新言語Xtendは最近注目を集めている「関数型言語のエッセンスを取り入れたJVMベースの新言語」の一種で、Javaソースコードジェネレータとして動作するため他の言語と比較すると導入しやすいというメリットがあります。また、Xtextを使用しているだけあり、開発用のツールも当然提供されており、完成度も高く使いやすいです。ただ、このカテゴリではすでにScalaの存在感がかなり大きいため、Xtendが生き残っていけるのか、開発がきちんと継続されるのかといった点については正直不透明な部分も多いのではないかと思っています(これはXtendに限った話ではありませんが…)。
まあ、今回はJavaSEやJavaEEのバージョンアップもないので4.x系への移行以外は地味なリリースになっているのはある意味当然なのかもしれません。
そんなわけで去年のIndigoは5回に渡って新機能を紹介したのですが、今年は3回で終了です。さて、来年のKeplerはどのようなリリースになるのでしょうか。