IDE連載の第149回です。今回はスマートフォン向けの新OS「Firefox OS」向けのアプリをデスクトップ用Firefoxのアドオンを使って開発してみよう、という話です。
すでにあちこちで取り上げられているネタではありますが、HTML5/CSS3/JavaScriptという既存のWeb技術を使ってネイティブアプリと同等の速度で動作するアプリを開発できるのだとすると、アプリ開発の敷居が大幅に下がります。また、iOSにしろAndroidにしろ開発環境を整えるだけでも一苦労だったのが、ブラウザにアドオンを入れればあとは普段使い慣れたエディタやIDEを使うことができるわけです。今までアプリ開発は面倒で手を出していなかった人や、プログラミングが未経験という人でも気軽にトライすることができますし、教育用途にもいいんじゃないかと思います。
Firefox OSは低スペックな端末でも動作するため途上国向けに普及が期待できると言われていますが、個人的にはこのアプリ開発の敷居の低さというのはそれ以外のユーザにも十分魅力的なのではないかと思います。最初Firefox OSがアナウンスされたときは正直「誰得？」と思ったのですが、意外と近い将来スマートフォン向けOSの一角を占める可能性はあるのではないかと思っています。
