2008年に出した独習JavaScriptの改訂第2版が7月に発売になります。
第1版から5年が経ち、jQueryの普及やブラウザ事情の変化（Chromeの登場やIEのバージョンアップ）、HTML5の登場など、JavaScript界隈もかなり変化しています。今回は第1版で取り上げていたPrototype.jsの代わりにjQueryをカバーし、さらにHTML5関連のトピックも追加するなどこれらの最新事情に対応した改訂版になります。（ちなみにちょっとだけですが、Node.jsも登場しています。ほんとにちょっとだけ…w）
改訂のお話自体は3年ほど前から出ていたのですが、他の書籍の執筆を優先させたりで、少しずつ増刷しながら凌いでいただいていました。ただ、HTML5も出てきたし、さすがにいまどきprototype.jsもないだろう、ということで昨年になってようやく重い腰を上げて改訂作業に取り掛かることになりました。
僕は前回から引き続きWebブラウザ関係（Ajax以外）とjQueryの章を担当したのですが、jQueryの章は丸ごと新規書下ろし、それ以外もブラウザのバージョンアップやHTML5関係のトピックの追加などかなりの量の追加・修正が必要で、「改訂なので書下ろしより楽だろう…」と甘く見ていたのですが、実際の作業はなかなかしんどい感じでした。
個人的に思ったのは、IEがバージョンアップしてまともになるのはいいのですが、逆に今までは「IEはサポートしていません」や「IEの場合はこうです」みたいな一言で済んでいたものが、IE6はまあ別格として、IE7〜10それぞれで動いたり動かなかったりする部分が出てきて、さらに面倒くさいことになったなーと思いました。本を書くとなるとそのへんちゃんとしないといけないので…。
そんなわけで、あまり変わってないように見せかけて実はかなり苦労した独習JavaScript改訂第2版、これからJavaScriptを勉強しようという方、特にオライリーの犀本は敷居が高いな…という方におすすめです。一通り学習した後はWebブラウザのオブジェクトやDOM API、jQueryなどのリファレンスとしても使えるので、末永くご活用いただけるのではないかと思います。
