イマドキのIDE事情 第157回 SeleniumでWebアプリケーションのテストを自動化しよう

IDE連載の第157回です。今回は若干今更感はありますがSeleniumを取り上げてみました。
http://news.mynavi.jp/column/ide/157/index.html
Selenium複数のプロダクトからなるWebアプリケーションのテスト用のスイートなのですが、Selenium IDEなどSelenium 1.x時代からのプロダクトが、Selenium 2.0でマージされた目玉機能であるWebDriverに対応していないのが微妙なところです。特に画面操作からテストシナリオを作成できるSelenium IDEはWebDriverに対応したテストケースを出力できるものの、生成されたソースにそこそこ手を入れないと使い物にならない感じです。
Selenium BuilderというWebDriverに対応したシナリオのレコーディングツールがあるので、WebDriverを使う場合はSelenium IDEの代わりにこちらを使用してもいいでしょう。また、WebDriverはなかなか使いやすいAPIを備えているので直接コードでテストケースを書いてもそれほど苦にはならないのではないかと思います。
実際にここしばらく仕事でWebDriverをがっつり使ってみて思ったのですが、これは人間が人手でやるような機能テストの自動化には向いていないということです。結局は費用対効果の問題なのですが、こういったテストを自動化しようと頑張ると死者が出そうな気がします。例えば繰り返しリリースを行うようなケースで、リリース時の品質担保とし簡単な画面遷移のチェック程度に留めておくと幸せになれるのではないでしょうか。