イマドキのIDE連載 第164回 OSS化されたPython IDE、JetBrainsのPyCharmを使ってみよう

IDE連載の第164回です。今回はIntelliJでお馴染みJetBrainsのPythonIDE「PyCharm」がOSS化されたとのことで早速試してみました。

印象としては、まあベースがIntelliJなのでIDEの基本部分はしっかりできているなという感じです。Git、MercurialSubversionといったVCSとの連携機能などを利用できるのも魅力ですね。
Python部分は語れるほどPythonに詳しくないのですが、Python 2.x系と3.x系の両方をサポート、また処理系としてはJythonIronPython、PyPyにも対応しているなど、サポート範囲が幅広いです。補完機能もdocstringの型情報を見てくれるなどよくできていますし、リファクタリングや各種ナビゲーションなど、コード編集に関してはおよそ思いつく限りの機能は提供されています。
ただ、やはり問題はDjangoやSQLAlchemyといったフレームワーク対応をはじめとするWeb開発向けの機能がOSS版には含まれていないということです。純粋のPythonのコードを編集するだけであればOSSのCommunity Editionで十分だと思いますが、Webアプリケーションの開発に用いるのであれば有償になってしまいますがProfessional Editionの導入を検討するのもありかもしれません。