最近というか数か月前からいろいろあって今までの社会人生活を振り返る機会があったのですが、実際振り返ってみると自分の意思というよりは、誰かに影響を受けることのほうが多く（影響されやすいんですw）、人生の転機になった出会いが何度かありました。
あまりこういう機会もありませんし、せっかくなので振り返ってみて思ったことを書いておこうと思います。
みなとみらい〜青物横丁時代
最初に入った会社はそれはもうベンチャーとは名ばかりの弱小零細派遣企業でしたが、幸いだったのは最終的には2年半ほど常駐することになった某社のマネージャさんとの出会いでした。部署内でいろんなツールを導入したり、OSS活動をされていたり、書籍を執筆されていたりと技術志向が強いうえにマネージャとしての振舞いも素晴らしく、人間としても技術者としても尊敬できる懐の深い方でした。
特に直接教えを受けたというわけではありませんし、ご本人が僕がそのように思っていたことをご存じかどうかはわかりませんが、若かりし日の自分は密かにこの方を自分の目標にしていました。駆け出しの頃にこの方の下で仕事ができたのは僥倖であったと思います。
ちなみに僕の最初に多くの人に使っていただいたOSSプロダクトであるFreeStyle Wikiを作り始めたのはこの時期でした。
茅場町時代
その後、会社の営業力がしょぼすぎて投入されるのは炎上案件ばかりというクソな時期があり、今思えば仕事の憂さ晴らしもあったのだと思いますが、Project AmaterasでEclipseプラグインなどを作っていたのに目を付けてお仕事の依頼をいただいたのが当時茅場町のアレゲビルにお勤めだった某氏です。
今の会社に入ったのもこの方との出会いがきっかけでした。底辺から脱出するチャンスをいただいた方といっても過言ではありませんが、それ以上に雑誌やオンラインメディア等でもよく記事を書かれており自分にとっては憧れの存在だったので、そのような方と仕事ができるというだけでもエキサイティングなことでした。
仕事でチャンスをいただいたことはもちろんですが、OSSに積極的にフィードバックするようになったのもこの方の教えによるところが大きく、様々な面で意味で自分を一段引き上げていただいた方だと思います。
八重洲時代
八重洲は南の塔では2つの大きな出会いがありました。
1人は某ユーザ企業のマネージャさんで、ものすごくパワフルで推進力があり、有無を言わせずグイグイ引っ張っていくタイプの方です。組織を動かしていくにはこういう方が必要なんだなと実感しました。技術力も非常に高く、SIer側からするとなかなか厄介な方だろうなと思いますw が、こういう方がユーザ企業にいないときっとこの業界は変わっていかないだろうと思います。あまりにパワフルなので実際に上司にすると大変だろうと思いますが、最初のマネージャさんとはまた違った意味でこの人に付いていきたいと思わせられる方でした。
もう1人は同じ現場で出会った同い年のエンジニアの方だったのですが、あらゆる分野でこの人には敵わないなと思わせられる方でした。当時すでに独立されていたのですが、技術力とビジネスセンスを非常に高いレベルで兼ね備えており、ああ、会社を起こして成功するのはこういう人なんだな、と感じました。若いころは自分も将来独立したいなぁなんて思うこともありましたが、この方と出会って自分にはそういうセンスはないということを確信したのでエンジニアとして生きていこう、と決心しましたw
信頼できる仲間
これは影響を受けたというのとは違うのですが、最初の会社から今まで、仲間と呼べる同僚と仕事をするという機会がほぼなかったのですが、ここ数年ようやくそういう仲間ができました。これは思っていたよりもずっと大きなことで、もちろん実務でいろいろとサポートしてもらったというところもあるのですが、それ以上に一人だったら決断できなかったトライに踏み出せたことが大きかったです。
また、自分よりずっと真面目に仕事に取り組む姿勢に見習わないといけないなと思いましたし、今振り返ってみるとうっかりダークサイドに落ちそうな時期に自分の進路を改めて考えるきっかけにもなったので感謝しています。
まとめ
今までの10年ちょっとの社会人生活の中でいくつかの転機になる出会いがあったわけですが、僕はどちらかというと自分から積極的に動くタイプではないので、こういうきっかけになる出会いに救われた面が多分にあります。
また、とある出会いが数年後に予想もしていなかった展開に繋がったりすることもあったりして、まあ世の中わからないものだなと感じることもありました。というかむしろ重要な出会いほどその時ではなく、後から気づくものなんですよね。
僕は基本的に引きこもり＆人見知り人間でこれといった友人もいないので積極的に勉強会やコミュニティに顔を出していらっしゃる方々と比べるとそれほど多くの出会いがあるわけではないのですが、それだけに１つ１つの出会いがこれだけ自分の人生に大きな影響を及ぼしてきたことに改めて驚きを感じています。
今回あれこれと振り返ってみて、こういった方々との出会いに感謝するとともに、今後も人との出会いを大切にしていきたいと思いました。自分が受けた恩を（別の誰かに）返していくということも考えないといけないと思うのですが、そういうことを考えるのはもう少し先でもいいのかな、と思っていますw
