GitBucket 1.12をリリースしました

Scalaで実装されたオープンソースGithubクローン、GitBucket 1.12をリリースしました。今月も月一の定期リリースです。
https://github.com/takezoe/gitbucket/releases/tag/1.12

このバージョンでの主な新機能および修正点は以下の通りです。この他にも細かい修正やバグ修正などを行っています。

SSHでのGitリポジトリへのアクセスが可能に

今回の目玉、Pure JavaによるSSH接続のサポートです。このSSHサポートはApache MINAのsshdを使ってPure Java/Scalaで実装されています。

SSHで接続できるようにするには、まず管理画面でSSH接続を有効にします。SSH接続を有効にする場合はベースURLとSSHのポート番号は入力必須です。

すると、リポジトリビューアやWikiのクローン用のURLを表示するテキストボックスでSSHを選択できるようになります。

実際にSSHでclone/pushを行うには自分のアカウント管理画面から認証に使用する公開鍵を登録しておく必要があります。


グループ機能の強化

今まではグループを作ったり、グループのメンバーやリポジトリを管理したりということは管理者しかできませんでしたが、1.13からはログインしているユーザであれば誰でもグループを作ることができました。

また、グループのメンバーにはグループやリポジトリの管理権限を持つ「Manager」と、プッシュやIssueの作成・編集などが可能な「Member」のいずれかの権限を割り当てることができるようになりました。

これまではグループを運用しようとするとグループの管理者にはGitBucketの管理権限を与える必要があったのですが、今回のバージョンアップによって通常のユーザでもグループのManagerであればグループの管理を行うことができるようになります。

Gitのサブモジュールに対応

Gitのサブモジュールがあった場合、リポジトリビューアでは該当のリポジトリへのリンクを表示するようにしました。

また、これまではサブモジュールを含むリポジトリはzipファイルのエクスポートができなかたりしていたのですが、そのあたりもちゃんと動作するようになりました。

コミットメッセージでIssueをクローズ可能に

「Fix #123」のようなコミットメッセージでIssueをクローズできるようになりました。

リポジトリビューアの上部にリポジトリの説明を表示


ソースビューアの見た目を修正

リポジトリービューアでのソース表示の見た目がGithubに近い感じになりました。

(変更前)

(変更後)

次回のリリースは?

次の1.13は4月末にリリース予定です。が、ちょっと4月はバタバタしそうなのであまり大きな機能は入れられないかもしれませんが、プルリクエストを貰っているものの、1.12が出るまで待って貰っているものがいくつかあるので、そのあたりに何らかのアクションができるといいなと思っています。