GitBucket 2.2をリリースしました

Scalaで実装されたオープンソースGithubクローン、GitBucket 2.2をリリースしました。
https://github.com/takezoe/gitbucket/releases/tag/2.2

(2014年8月5日追記)GitBucket 2.2にはダッシュボードでのアクティビティの表示でエラーが発生する可能性があるという致命的な問題があったため、この問題を修正した2.2.1を緊急リリースしました。こちらをご利用ください。
https://github.com/takezoe/gitbucket/releases/tag/2.2.1

今回の主な新機能・修正点は以下の通りです。

プラグインシステムが利用可能に

前回のリリースでプラグインシステムの基盤はすでに組み込んでいたのですが、今回は管理画面を含めてプラグインシステムを利用可能な状態に開放しました。

現状ではJavaScriptプラグインを作成することができます。現在はGithubリポジトリからのネットワークインストールが可能ですが、もちろんローカルファイルシステム上に直接インストールすることもできます。

とはいえ、プラグインシステムはまだまだ試行錯誤を繰り返している状態なので、APIを含め今後大幅な変更が入る可能性が高いです。現状はあくまでお試し版といったところです。

Scala 2.11への移行

ビルドをScala 2.11で行うようになりました。また、これに伴ってフレームワークのバージョンも上げており、Scalatra 2.3およびSlick 2.1の組み合わせになりました。特にSlick 2.1への移行は今後のマルチDBサポートのための布石でもあります。

tar.gzでのリポジトリエクスポート

リポジトリの内容をzipだけでなくtar.gzでもエクスポートできるようになりました。


LDAP認証の改善

LDAP認証を改善し、LDAPサーバにメールアドレスのフィールドがない場合でもLDAP認証を利用できるようになりました。この場合、初回のLDAP認証後に手動でGitBucketにメールアドレスを登録する必要があります。

プライベートリポジトリのニュースフィード

これまでダッシュボードのニュースフィードにはパブリックリポジトリのアクティビティしか表示されていませんでしたが、プライベートリポジトリのアクティビティについても自分がそのリポジトリのメンバーかつログイン状態であれば表示されるようになりました。

この他にもいくつかのバグ修正や改善を行っています。詳細についてはIssueの一覧をご覧ください。

なお、次回のリリースは通常であれば8月末となりますが、せっかくなのでScala Matsuriにあわせてリリースしようと思います。何かネタになるような新機能を入れたいところですw