Docker/Kubernetes 実践コンテナ開発入門

職場では様々な用途にDockerが活用されていたり、今後はKubernetesを使いそうな気配もあるので予習しておこうと思い、最近出たばかりのこの書籍を購入してみました。

Docker/Kubernetes 実践コンテナ開発入門

Docker/Kubernetes 実践コンテナ開発入門

見た目は結構厚い本ですが、400ページほどなのでそこまで大ボリュームというわけではありませんが、DockerからDocker Compose、Docker Swarm、Kubernetes、そしてクラウドベースのマネージドサービスまでこの分量でよくまとまっています。ハウツー的な解説に加えて概念的な部分や、なぜこのような設定を行うのかといった部分がきっちり抑えられており、きちんと理解しつつ読み進めることができます。コラムも実践的で、著者の方の深い知識と実戦で培われたであろう経験に裏打ちされた良書だと思います。

唯一残念な点があるとすると索引でしょうか。索引を作ると言うのはなかなか面倒な作業で(大半は編集さんの仕事ですが)、自分が本を書くときは索引なんて適当で良いのではないかと思ってしまうこともあるのですが、読者の立場になってみると設定項目からページを引いたりと思いの外利用頻度が高かったりします。この本の索引はちょっと荒過ぎて使い物にならない感じです。ただ、電子書籍版であればテキスト検索でカバーできるかもしれません。

ともあれこれからDocker/Kubernetesを触ってみようという方はこれを読んでおけば間違いないのではないでしょうか。