Sharkのハンディクリーナーを買ってみた

少し前の話なのですが、有効期限切れで失効しそうな家電量販店のポイントが結構あったので以前から欲しいと思っていたハンディクリーナーを買ってみました。

購入したのはSharkのEVOPOWERシリーズの最新モデルで、ハンディクリーナーの割に吸引力が強いというのと、このカラーのみフローリング用の延長ノズルが付属しておりハンディクリーナーとしてだけではなくコードレスの掃除機のような感じでも使えるというのが決め手でした。

実際に使ってみると延長ノズルは思ってたよりもチープでしたがなんとか使えるかなという感じ。一台で床から細かい部分の掃除までこなせますし、なにより思い立った時に気軽に掃除できるので、作業に煮詰まった時など気分転換に掃除するようになりました(掃除に現実逃避していると言えなくもない)。

使わないアタッチメントは充電台にセットしておけますし、普通のコードレス掃除機と比べて場所も取りません。延長ノズルだけは充電台にセットできないので充電中の置き場に困りますが…。軽量なハンディクリーナーということでバッテリーの持続時間も不安でしたが自宅を一通り掃除するには十分でした。

吸引力の強力なブーストモードは長時間使っていると発熱のせいか勝手に電源が落ちてしまうのがやや残念なところですが、不満な点はそのくらいで良い買い物でした。

Post Corona: From Crisis to Opportunity

ベストセラーになったThe FourのScott Gallowayさんによる続編的な書籍で最近日本語訳も出ていたのですが書店で原著を発見したのでそちらを読んでみました。

今作はより社会的な問題にフォーカスしており、後半かなりのページを割いて教育や政治の重要性について強く訴えています。もしかしてScott Gallowayさんは政治家を目指しているのではと思ってしまいました。

原著が発売されたのは2020年11月なので、現在までの間に世間の情勢も結構変わっているところもあり、The Fourと同様、今読むと答え合わせ的な部分もあるのですが、Netflixの苦戦を予想していたりさすがだなーと感じる部分もありました。ただ、本書で述べてされているようにパンデミックが社会が変わるチャンスになりそうかというと、どうもそうはならなそうな気配もありますが、果たしてこの先世の中どうなるでしょうか…。

ちなみにThe Fourのペーパーバックが字がめっちゃ小さくて読むのが辛かったのですが、今回は(読んだのはUK版ですが)普通サイズだったので助かりました。

ブックオフでScalatra in Actionを発見した

先日近所のブックオフで発見したので思わず確保してしまいました。

だいぶ前に出た本ですでに古くなってしまっている部分も多いのですが、自分が開発に関わっているフレームワークの書籍が出る機会というのは早々ないと思うので記念に取っておこうと思います。

他にも何冊かManningのIN ACTIONシリーズが並んでいたので近所在住のエンジニア氏が転居などでまとめて処分されたのでしょうか。もしかしたら近所にScalatraユーザの方が住んでいたのかもしれないですね。

IntelliJのScalaプラグインでTwirlエディタがdefiningを認識しない問題

GitBucketではHTMLのレンダリングにTwirlを使っており、IntelliJScalaプラグインに付属しているTwirlエディタを便利に使用しているのですが、どういうわけかこのTwirlエディタがdefiningを認識せず、definingで定義した変数の補完が効かなかったりエディタ上でエラーとして表示されてしまうという点を不便に感じていました(Playプロジェクトじゃなから?)。

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ずっと諦めていたのですが、最近IntelliJの設定をあれこれ見直しているとフレームワークのPlay2の設定のところにインポートの設定があることに気づいたので、ここにdefiningを提供しているplay.twirl.api.TwirlFeatureImpots._を追加してみたところ、無事definingを認識するようになりました。

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巨大かつ複雑なテンプレートほどdefiningで変数を定義したくなるので、今まで結構不便だなぁと思っていたのですが、これでだいぶ快適になりました。ただ、この他にもmapでcaseを使って分解した変数を認識してくれないことがあったり(ちゃんと認識してくれるケースもある)、Twirlエディタの挙動は結構謎な感じがありますね…。

エクストリームフットボール 欧州の勢力図を塗り替える巨大ドリンクメーカーの破壊的戦略

以前から楽しみにしていたレッドブル本を近所の書店でゲットできたので冬休みの課題図書として読んでみました。

近年サッカー界を席巻しているレッドブルグループの歩みがまとめられているのですが、レッドブルがブラジルでもクラブチームを保有していたり、アフリカでは失敗していたりなど、知らなかったこともたくさんあって面白かったです。ニューヨークでライト=フィリップス弟がアンリのサポートで覚醒して大エースとして活躍していたとか、カヌーテがアフリカでコンサル会社を経営してたりとかw エクストリームスポーツやF1など、サッカー以外の分野におけるレッドブルのスポーツへの取り組みについても触れられています。

しかし、あとがきでも書かれていますが、ラングニックはすでにレッドブルグループを離れ、ナーゲルスマンはバイエルンに移り、ナーゲルスマンの後を引き継いでライプツィヒの監督を務めていたマーシュは速攻で解任されてしまうなど最近は若干怪しい空気も漂っており、今後もレッドブルグループの躍進が続くのかは興味深いところです。

現実的にはライプツィヒブンデスリーガやELのタイトルを取るかCLで上位に進出するといったあたりが次の目標になると思うのですが、資金力があるとはいえ若い選手を育てて売る現在のスタイルだと監督がよっぽど有能でないと難しいのではというのが正直なところ。さらに若手として獲得した主力選手の中には売り時を逃した感のある選手も出てきており、転換期に入ってきている感があるのでここで舵取りを間違えると短期的にはしばらく低迷してしまうということもあるかもしれません。もしくはさらに他国のリーグに進出するなど予想外の手を打ってくるのか…。

なお、原著はこちらの模様。ちょっと読みづらい部分があるのは著者の方はこれが処女作というせいもあるかもしれません。分量もそれほどでもないので原著で読んでみてもよかったかも。

2021年の振り返り

今年も年末ということで毎年恒例の振り返りをしてみました。

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引っ越した

以前住んでた家はとても気に入っていて20年近く住んでいたのですが、リモートワークで自宅で作業することが増えたものの十分なスペースがなかったこと、駅から少し距離があり買い物などもやや不便だったことなどからついに引っ越しを決意しました。

都心からは以前より少し離れてしまいましたが、仕事部屋も確保できましたし、スーパーなども近くなって一気に便利になりました。その反面、近場で用事が全て済んでしまうので益々引きこもりが捗りそうで健康には悪そうです。まあ周囲には飲食店もたくさんありますし、駅が近くなったので状況が落ち着いたら休日なども気軽に出かけられるかなと思います。仮に通勤するとなっても以前より楽なんじゃないかと思います。

ただ、引っ越して半年以上経つのですが、まだ住所変更などの手続きが全部終わってない…。近隣で引っ越すだけでもこれだけ面倒なので、海外移住してる人たちは偉大だなと思いました。

仕事関係

今年も色々あったなーという感じですが、大きいところではトレジャーデータに入社した年から取り組んでいた(当初は自分の仕事ではなかったのですが成り行き上引き継ぐことになった)3年越しのマイグレーションプロジェクトをついに終わらせることができました。

いわゆる技術的負債の返済というやつだったんですが、依存コンポーネントが多かったり、普段のオペレーションにガッツリ組み込まれていたり、予期せぬトラブルがあったり、諸事情で何度も長期に渡って作業を中断せざるを得なかったりなど本当に大変でした。今は新たなマイグレーションプロジェクトが進行中なのですが、こちらは滞りなく完了できることを祈るばかりです。

他にもARMからの離脱だったり(短いARM人生だった…)、上司が変わったり、組織が変わったりなど色々ありましたが、まあなんとかやっています。引き続き丸一年間リモートワークでしたが、引っ越して仕事部屋を確保でき、年末にはデスクも広いものに買い換えたので去年よりは快適に作業できるようになりました。

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ただ、休日や深夜のトラブル対応などについては体力的に年々しんどさが増していくなという感じがします。1日徹夜作業をすると2〜3週間体調が戻らない感じ。プログラミングはともかくこういう部分でソフトウェアエンジニアの年齢による限界説はやはり事実なのかもしれないと思ったりしました。自分の体力の無さもあるとは思いますが…。

また、そういったことがなくてもリモートだと長時間作業してしまいがちなので、今年は積極的に休暇を取るようにしていました。社会人になってから一番休んだ年だったのではないかと思います。

OSS関係

今年もあまりアクティブに活動していたというわけではありませんでしたが、仕事の絡みもあってTrinoやApache RangerなどにいくつかPRを出してマージしてもらったりしていました。RangerはもともとClouderaで開発されたもののようですが、コードのクオリティがだいぶ厳しい感じなのと、GitHubではなくReview Boardを使ってレビューを受けないといけなかったりと割と面倒な感じでした。

GitBucketもホットフィックスを含めて4回だけのリリースでしたが、ついに100リリースに到達しました。今年はScala Love in the CityでGitBucketの発表させていただいたりもしました。また、Gitterでのサポートなども以前よりも活発にできたかなと思います。

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あとは会社で公開しているRuby用のPresto/Trinoクライアントのメンテナンスなどもしていました。業務でもRubyで書かれたコンポーネントに触らざるを得ない機会があるのですが、Rubyはまるでわからないので勘とコピペで凌いでいます…。

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他にも初めてGitBucketのユーザさんからのレポートがきっかけでsbtにPRを出したりなど、数は少ないですが今までとは違ったこともできたのはよかったかなと思います。

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読書

読書用端末としてiPad Miniを購入したので頑張って洋書を読むようにしています。今年読んだ本では以下のものが面白かったです。

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技術書以外では、ベンゲル監督の自伝であるMy Life in Red and Whiteは長年のアーセナルファンとしては必読という感じでした。Kindle版で読んだのですが、ハードカバー版やその後発売された日本語版も購入してしまいました。

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かなり今更感があるのですが、The Fourの原著を読んだりもしていました。

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また、クイーンズギャンビットの原作小説や舞台版ハリーポッターのスクリーンプレイなどを読みました。クイーンズギャンビットは古い作品ですしチェスのことも全然わからないのですが、臨場感があって面白かったです。Netflixのドラマも見てみたいと思いました。ペーパーバック一冊読み切るのもそれほど苦ではなくなってきたかなという感じですが、ビジネス書はともかく小説の類は普段読んでいる英語とボキャブラリが全然違うのでまだまだ読むのにかなり時間がかかります。

和書では去年から積んでいた三体をようやく読みました。技術書でも今年は仕事ではじめる機械学習 第2版やユニコーン企業のひみつ、詳説データベースなどオライリーの良書を読むことができました。特に詳説データベースは一周では到底理解しきれなそうなので繰り返し読んで理解を深めたいと思います。

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家から出ないので読書は趣味としてよさそうなんですが、歳のせいか最近は時間があっても本を読んでるとすぐに眠くなってしまうのでなかなか思ったほどは捗らなかったです。ただ、技術書以外の本を読むのは気分転換になってよかったです。

まとめ

今年も一年、基本的に引きこもっていたので仕事をするか本を読むくらいしかすることがなかったなーという感じでした。趣味でコードを書こうと思ってもPCを開くとついつい仕事をしてしまうのはよくないですね…。逆にPC開くと仕事をしてしまうので、休日は敢えてPCに触らない時間が増えました。

英語に関しては読書はしていたものの、オンライン英会話などはさすがに4年以上やってると飽きもあって最近は若干サボりがちになってしまっている感じ。仕事では周囲の日本人向け配慮もありそこまで困ることはなくなってきたんですが、逆にそれに甘えてしまっている部分もあるので気合いを入れ直して引き続き精進していきたいところです。

そういえばワクチン接種の際に数年ぶりに渋谷に立ち寄ってみたのですが、色々変わっていてビックリしました。あまり小綺麗になると渋谷らしくなくなってしまうような気もする一方、周囲のビルが次々と建て替えられていく中、前職勤務時から取り壊されるという話だった某ビルがいまだに健在だったりして笑ってしまいました。

Googleのソフトウェアエンジニアリング ―持続可能なプログラミングを支える技術、文化、プロセス

原著の発売時から読んでみたいと思っていたのですが分量(600ページ超!)に躊躇していたところ、なんと読み始める前に日本語訳が出てしまったのでありがたく日本語で読ませていただきました。

体裁としてはSRE本と同じく体型的に章立った一冊の書籍というよりはショートエッセイ集という感じなのですが、トピックごとにまとまっていたり、章のタイトルから内容の想像が付きやすかったりということもあってSRE本と比べると読みやすかったです。訳書ならではの読み辛さや原文を確認しないと意味がよくわからない箇所はどうしてもあるのですが、それでもこの分量を英語で読むのにかかるであろう時間を考えると日本語訳が存在するのはありがたいことです。

内容についてはカルチャー、テスト、ツール、デリバリーなどそれぞれのカテゴリごとに一冊の本が作れてしまい愛そうなほど広範な内容を扱っています。分量もあるのでまずは気になったところだけ拾い読みする感じでもいいかもしれません。

個人的にSRE本は「それってGoogleだからだよね…」と感じる部分が多くあまり参考にならないなぁと思ったりしたのですが、今回は一般的なソフトウェア開発組織でも(少なくとも数十名〜数百名規模のエンジニアリング組織であれば)比較的身近であろうトピックが多く、すでに実践しているプラクティスでも改善のヒントが得られたり、普段自分たちが困っている問題に関してGoogleでも解決できていないこともあるんだなぁといった部分を含め、全編通して興味深く読み進めることができました。