Jenkins実践入門 〜ビルド・テスト・デプロイを自動化する技術

日本語で初のJenkins本、知人のid:linoさんが執筆されたということで遅まきながらゲットして読んでみました。

キャプチャが多く、眺めているだけでも楽しいです。自分も業務で随分前からJenkins(Hudson)を使っていますが、知らなかった機能や便利そうなプラグインなどが多数紹介されていました。版型が小さくページ数も300ページとそれほど多くないのですが、内容は多岐に渡っているのですでにJenkinsを使っている方でも参考になる部分がきっとあるはずです。
また、5名での共著で、執筆が初めてのメンバーも多かったとのことですが、全体を通してのブレやぎこちなさみたいな部分も感じられませんでした。かなり苦労されたのではないかと思いますが、実際のところどうだったのでしょうか。共著の大変さは身にしみているので気になる部分ですw
個人的にやや残念だなぁ、と感じたのは以下のような点です。

  • Mavenが華麗にスルーされている(ビルドにはAntを使う例が紹介されています)
  • Jenkinsプラグインの作り方がもう少し詳しく紹介されているとよかった
  • 章の粒度がバラバラな気がしますが、これはわざとやっているのかも?

特にJenkinsはMavenのサポートが充実していますし、個人的には業務でもOSS開発でもMavenを使うことが多いので、JenkinsでMavenを使う場合のノウハウなどを知りたかったなぁと思いました。とはいえ、分量的なものもありますし、Jenkinsの入門書としてとてもよくまとめられた本だと思います。
この本を読んで知ったすぐに使えそうな便利機能やプラグインは早速会社で使っているJenkinsで試してみようと思います!