Portable.NET

Portable.NETはDotGNUプロジェクトで開発されているオープンソースな.NET実装なのですが、なんとWindows.FormsをGTKやQtといった既存のツールキットを使わず、基本的な描画レイヤだけ用意して、あとはC#で自力で描画することで実装しているらしいです。ということは最下位の描画レイヤだけを移植すれば他の環境にWindows.Formsを移植できることになります。これはJavaでいうSwingのアプローチと同じです。
ただ、EclipseMozillaOpenOfficeなどの動きを見ていると、最近はプラットフォームネイティブなツールキットを抽象化されたツールキットでラップして利用するというアプローチが主流になってきているように感じます。このアプローチだと各プラットフォームのインターフェースによく馴染むというメリットがあります。
実際にDotGNUのWebサイトにはWindowsMacでPortable.NETのWindows.Formsを動かしているスクリーンショットがありますが…

正直ちょっと微妙な気がします。個人的な希望を言うと、Linux環境向けであればWindows.FormsをGTKもしくはQtで実装したものが出てくると一番いいような気がします。それが難しければSharpWTのようなアプローチのツールキットも選択肢に入ってくるかもしれません。MonoのWindows.Formsの実装はどうなってるんでしょうね…。