EURO2008 スペイン×イタリア

前半最初の10分だけ。スペインは4-4-2でビジャ、トーレスの2トップに中盤は左からシルバ、シャビ、セナ、イニエスタ。最終ラインは左からカプデビラマルチェナプジョール、ラモス。フォーメーションもメンバーもいつも通り。しかしスタメンがこの面子で控えにセスクとかシャビ・アロンソとかいるんだから…。オランダにフォワードばっかりいるのと似たようなものでしょうかw
イタリアは4-3-1-2。なんとカッサーノが先発出場でトニとの2トップを結成。中盤はピルロガットゥーゾが累積警告で欠場のためトップ下にペロッタでその後ろに左からアンブロジーニデ・ロッシアクイラーニと守備的な布陣。最終ラインは変わらず左からグロッソキエッリーニパヌッチザンブロッタ。いつもと違うイタリアはデ・ロッシがちゃんと配球できるかがカギになりそう。
序盤は予想通りスペインがパスをまわしまくり。シャビが下がって最終ラインからボールを受けていました。スペインの両サイドはカプデビラは常に高いポジションを取っていて、どちらかというとラモスがバランスを取っていたのが印象的でした。このゲームではイタリアがかなり引いていたので、シャビとセナがかなり自由にボールを持てていましたが、それを差し引いてもセナが非常に効いていました。ボール周しの中心はシャビよりもセナだった気がします。繋げて、潰せて、拾えて、おまけにミドルもあるという万能性。
イタリアはパヌッチからのあまり効果的とは言えないロングボール、グロッソのいる左サイドからトニへのセンタリングが攻撃の中心。引いているのでボールの回復点が低いのですが、ピルロがいないので低い位置からだとなかなかゲームを作れません。カッサーノがめちゃくちゃキープできていたのが驚きました。あと、キエッリーニフィオレンティーナにいたときのサイドバックの印象が強かったのですが、普通に高さも速さもあるセンターバックでした。近い将来、カンナバーロに代わってイタリアのディフェンスリーダーになりそうだと思いました。
後半途中からペロッタ→カモラネージイニエスタカソルラ、シャビ→セスク。ペロッタはトニにボールが収まらなかったこともあってあまり攻撃に絡めていませんでしたが、カモラネージは豊富な運動量とドリブル突破、サイドにも流れる流動性で攻撃を活性化していました。イニエスタはミスが多かったので交代も納得ですが、シャビまで代えて勝負をかけてきたアラゴネス。さらにカッサーノディ・ナターレ、トーレス→グイサ。ブッフォンカシージャスの活躍もあり、結局スコアレスのまま90分が終了してしまいました。延長前半に突入したところで残念ながら録画が終了。
スペインもイタリアも守備的でサイドバックの攻撃参加が少なかったですね。特にスペインはトーレス、ビジャ、イニエスタ、シルバの4人とシャビで攻撃できていたので、ラモスやカプデビラががんがん上がるというシーンはほとんど見られませんでした。イタリアは引いて守っていましたが、中盤の重心が低い分攻撃時はグロッソザンブロッタはそれなりに上がっていました。それにしてもグロッソは前回のワールドカップや今回のEUROではかなりクオリティの高いサイドバックに見えるのですが、クラブだといまいちな評価なのは何故なのでしょうか…。