イマドキのIDE事情 第91回 Eclipseベースの統合翻訳環境「Benten」を使ってみよう

IDE連載の第91回です。今回も先日のEclipse DemoCampつながりでBentenという統合翻訳環境を紹介させていただきました。

複数人での翻訳作業の効率・品質を改善することを目的として開発されたツールとのことでしたが、複数人で作業を行わない場合でもかなり便利そうです。
特にオープンソースソフトウェアの英語ドキュメントの翻訳をされた経験のある方はわかると思いますが、元のドキュメントが更新された場合の追従、差分の把握などは非常に手間がかかります。Bentenでは過去訳の適用機能があり、過去の翻訳が適用できなかった部分のみ再翻訳すればすみます。
1人でも、複数人でも、ドキュメントの翻訳をされている方には是非試してみて欲しいツールです。
ただ、エディタに表示項目が詰め込まれすぎていて、解像度の低いPCだとちょっと使いにくいかな、という印象を受けました。僕が普段使っているThinkPad X201sの高解像度モデルでも、エディタを最大化してなんとか使える、という感じです。快適に利用するには解像度の高いデスクトップPC用のモニタでないと厳しいかもしれません。もうちょっとUIが工夫されるとより使いやすくなるのでは…と感じました。
というわけで連載100回まであと9回です!