イマドキのIDE事情 第101回 App InventorでAndroidアプリをビジュアル開発!

IDE連載の第101回です。今回はWebブラウザでAndroidアプリを開発可能なApp Inventorを紹介しています。

App InventorはWebブラウザでユーザインターフェースのデザインを行い、Blocks Editorというエディタでブロックを組み合わせるようにアプリケーションの動作をプログラミングします。また、クライアントPC上でエミュレータやPCに接続したAndroid端末上で簡単にアプリケーションの動作を確認することができます。作成したアプリはapkパッケージとしてエクスポートしたり、直接Android端末に送信したりすることができます(QRコードを表示してWeb経由でダウンロードすることもできます)。
特にBlocks EditorでのプログラミングはApp Inventorの最大の特徴で、プログラミング言語の知識がなくてもグラフィカルにロジックを構築することができ、まさにビジュアルプログラミングといった感じです。身近なAndroid端末で動作するアプリケーションを作成することができるので教育用にもよいのではないかと思いました。
もっともWebブラウザさえあれば開発ができるというわけではなく、クライアントPCにJavaやApp Inventorを使用するためのプログラムをセットアップする必要があるので少々の敷居の高さはありますし、できることも限られてはいますが、サウンドやカメラ、位置情報といったAndroid端末の機能と連携するためのコンポーネントも用意されているため、細部に拘らなければ簡単に実用的なアプリケーションを作成することができるのではないでしょうか。