イマドキのIDE事情 第114回 Padre - Perlで書かれたPerl開発者向け軽量IDE

IDE連載の第114回です。今回はPardeというPerlで書かれたPerl用のIDEを紹介しています。

PadreはGUIツールキットにwxWidgetを使用しており、様々なプラットフォーム上で動作します。FedoraUbuntu向けにはパッケージが用意されていますし、Widnows向けにはGUIインストーラが提供されています。Windows向けのインストーラにはCPANを利用することのできるStrawberryPerlというPerlディストリビューションが同梱されています。
個人的にいままでWindows上のPerlはActivePerlを使っていたのですが、ActivePerlはppmという独自のパッケージ管理の仕組みを持っているのですが、CPANとの親和性が低いという問題がありました。StrawberryPerlを使用することでWindowsでもXSを使用したCPANモジュールが簡単に利用できるようになるようです。恥ずかしながらStrawberryPerlの存在を知らなかったのですが、今後はStrawberryPerlを使おうと思いますw
話は戻ってPadreですが、IDEとしては機能が貧弱でテキストエディタの延長といった趣ですが、動作は比較的軽快です。いちおうスクリプトデバッグを行うこともできます。最大の特徴はPerlプラグインを作成できるという点でしょうか。プラグインのインストールはCPANから行うようです。デフォルトではPerlスクリプトのフォーマットを行うプラグインなどが付属しています。
ただ、環境にもよるのかもしれませんが、インラインで日本語入力ができなかったり、メニューから何か操作しようとすると突然死することがあったりと、ちょっと実際に使うには厳しいかなという感じです。今後に期待したいところです。