IDE連載の第150回です。今回は2月にリリースされたNetBeans 7.3を紹介しています。
NetBeansは地味にWeb開発関連の機能が強化されていて、CSSのリファクタリングやjQueryにも対応した補完機能といった便利な機能が提供されています。さらにWebKitベースの組み込みブラウザを内蔵しており、この組み込みブラウザを使用したJavaScriptのデバッグが可能になっています。
これまでのIDEでは外部ブラウザ側にインストールしたアドオンと連携することでJavaScriptのデバッグを可能とするものはありましたが、組み込みブラウザを使用することでIDE単体でデバッグできるのはかなりお手軽です。ただ、実際にデバッグしたいと思うのは特定のブラウザ(主にIE)で問題があった場合だったりするので組み込みブラウザを使用したデバッグを使用する機会があるかどうかは実際の開発で使ってみないとわかりませんが…。デバッグ以外にもDOMツリーのインスペクションなど組み込みブラウザとの連携を活かした機能が提供されています。
個人的には普段サーバサイド込みの場合はEclipseなどのIDEを使いますが、HTML/CSS/JavaScriptだけであればテキストエディタ+ブラウザに搭載された開発ツールで済ませてしまうことが多いです。そんな場合でもNetBeansを使ってみるのもよいかもしれません。