Web✕Java - HTML5で進化したWeb標準を、Java技術でどう扱うのか? -

html5jえんぷら部、日本Javaユーザグループ主催の勉強会でScalaのWeb開発事情についてお話しさせていただきました。

以下は発表で使用したスライドです。

HTML5とかWeb標準の勉強会だったと思うのですが、発表者の皆さんはほぼ無関係のお話をされていましたw HTML5Web標準というとフロント寄りの話になりますが、JavaScalaという切り口で考えると致し方ないところかなと思います。
ただ、普段のJavaScalaのイベントと違って客層が事前に読めず、個人的にはScalaと言ってもどういう話をすればいいのか結構悩んでいたので、先に登壇された皆さんのお話を聞きながら話す内容やスライドを微調整して、当初は淡々とPlay2とScalatraの紹介をするつもりだったのをパッションな方向に振ってみました。来場されていた皆さんがちゃんと着いてきてくださっていたのか非常に不安です。
今日のイベントで寺田さんのお話を聞いていて思ったのは、Javaはもうエバンジェリストの方ですら保守的な理由で採用を勧める言語になってしまったのだな、ということです。2000年代前半〜中盤のJava界隈ではJ2EEへのアンチテーゼとして様々なOSSが登場していたし、J2EE/JavaEEEoDだのSOAだの、まあ今となってはバズワードかもしれませんが、それでも夢はあったと思うんですよね。
最近はJavaEEがまともになってきたせいで(JavaEEサーバの実装がまともかどうかはまた別の話ですが)、J2EE/JavaEEを仮想敵としていたOSSは元気がなくなってしまったし、JavaEE自身も現実解すぎて夢を見ることもできなくなってしまった。その結果、昔はみんなが新しいアイデアを試す場所だったJavaが、今はもうそういう場所ではなくなってしまっているのではないかと思います。そういう意味ではある意味J2EE/JavaEEにはOSSコミュニティの共通の敵としての存在価値があったのかもしれません。
ScalaにはそういったJavaでは失われてしまった、これから成長していくコミュニティの熱気のようなものを感じます。Scalaはまだ一部の物好きな人が使っているマイナー言語というのは事実だと思いますが、すでに業務でも使えるレベルには成熟してきています。是非「Scala逆引きレシピ」片手にScalaにトライしてみていただければと思います^^