IDE連載の第165回です。今回は先日ベータ版がリリースされたGoogle Web Designerを紹介しています。
Google Web DesignerはPCにインストールして使用するスタンドアロンタイプのHTML5向けオーサリングツールですが、Adobe EdgeやSencha Animatorといった既存のツールと異なり、オンライン広告の作成にフォーカスしているように見受けられます。また、Adobe EdgeやSencha Animatorは有償のツールですが、Google Web Designerは現在のところベータ版が無償で提供されています。オンライン広告におけるHTML5の普及を促進したいGoogleによる戦略的なプロダクトと捉えることができるのではないでしょうか。
ツールの使い勝手自体はいわゆるFlashのようにタイムラインベースでアニメーションの設定を行っていく形ですが、タイムラインを使わないクイックモードが用意されていたり、HTMLやJavaScript、CSSを直接編集することもできる(ただしコード補完は一応可能なものの、かなり改善の余地あり)といった特徴があります。また、GoogleMapやYouTubeの動画を貼り付けたり、配置したオブジェクトを3D化したりなんてこともできます。
現時点ではベータ版ですが、動作は非常に安定しています。今後のバージョンアップでの機能追加や使い勝手の改善に期待したいところです。