10月19日(土)にDTSさんで開催された「怖くないScala勉強会」で発表してきました。
http://connpass.com/event/3420/
普段勉強会の類は全然顔を出さないのですが、9月・10月で3回もScala関係の発表をさせていただくことになるとは…。
SIerでScalaを使うために私がしたこと
今回はタイトルの通り怖くないScala勉強会とのことでしたが、テクニカルな話をするべきかどうかで結構悩みました。
が、自分が今の立ち位置でScalaについて話せるのはこれが最後になるかもしれないという思いがあったので、敢えてテクニカルな話ではなく、SIerという世界で僕たちがどのようにしてScalaの導入に至ったか、というお話をさせていただきました。
「使ってみたい」でScalaを使える業界もあれば、なかなかそうはいかない業界もあります。僕たちのチームではそれなりに時間をかけてScalaを使うための準備をしてきたわけですが、書籍や事例を外に出したりすることで、自分たちだけでなく、Scalaを使いたいと思っている人たちの助けになればという思いで活動してきたつもりです。そういったアウトプットが少しでも皆様のお役に立てていれば幸いです。
怖くないScala勉強会の意義
@gakuzzzzさんの変位指定(陰性・陽性とかは意識したことなかった)や、LTですが@pab_techさんのマクロの話(String Interpolationでテンプレートみたいに書ける)などは勉強になりました。特にマクロに関しては馴染みのない方のほうが多いと思うので、初心者向けにマクロの素晴らしさを語るセッションなんかがあってもよかったかもしれませんね。
また、@teppei_tosaさんのプレゼン内プレゼンは面白かったです。自分と立ち位置は違えど(SIerとユーザ企業)、エンタープライジーな業界ではやはりScalaのテクニカルな話よりもまずどうやって導入するかが課題になるのだと思います。非常に斬新なプレゼンでしたが、倍返しがなかったことだけが悔やまれますw
また、LTでは以前からTwitter上でのツイートを拝見していた@toru_inoueさんのS2'(リモートScalaコンパイラ)や、@tototoshiさんのsbt-musical(コンパイル中に音楽を鳴らすsbtプラグイン)など面白いネタが多かったです。特にS2'は発想はできてもそれを実行に移してしまう行動力・技術力がすごいと思いました。こういうSaaSをIDEとセットでTypesafe社が提供して欲しいなぁと割とマジに思いました。
全体的に当初の趣旨の通り「怖くないScala勉強会」だったと思います。ただ、発表者の方々が「怖くない」を意識しすぎて総論的な話が多くなってしまったかもしれない、もう少しテクニカルというか実践的な話が多めのほうがよかったのかも…とは思いました。
とはいえ、Scala Conferenceもそうでしたが、このようにある程度の人数が集まるイベントは初心者の方でもカジュアルに参加しやすいですし、Scalaコミュニティの熱気を伝えるという意味では非常に有意義なイベントだと思いました。
おわりに
今回のイベントがDTSさんで開催されたということも個人的には正直驚きでした(失礼ながらあまりオープンなイメージがなかったのもので…)。周到に準備されていたことが伺える素晴らしい運営だったと思います。また、個人的に昔DTSさんの方々と一緒に仕事をさせていただいたことがあったので、数年ぶりにお会いできた方がいらしたり、知人の近況を伺うことができたりしたのも個人的には嬉しかったです。
そんなわけで@garbagetownさんをはじめ主催者、運営スタッフ、発表者の方々、参加された皆様、お疲れ様でした。土曜日なのに午前中に起床するというハードワークな一日でしたが非常に楽しい休日でした!
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なんかたくさんサインさせていただいた気がしますが、引き続き「Scala逆引きレシピ」もよろしくお願いします!