元々IDEとか開発ツールは専門分野(?)なので、この手のものは以前からいろいろ試しているのですが、個人の感想をまとめておきたいと思います。IDEやエディタに統合されていて利用シーンが限定されるものや、GitHub for Windowsなどのように機能に制限の多いものは省いています。
SourceTree
- 信頼と実績のAtlassian製
- 無料で使用可能(要ユーザ登録)
- 日本語対応しており、書籍などの情報もある
- リポジトリごとにウィンドウが開く(Windows版はタブで開くのに…)
- 対話型リベースが可能
- 動作がかなり重い、特にブランチが増えると実用に耐えないレベルで重くなる
- ただし突然死などはしない
Tower2
- 有料(買い切り$79)
- 履歴一覧でブランチの関連を把握するのが難しい気がする
- 1ウィンドウで複数リポジトリを切り替えて使用
- 動作はかなり軽い
- 時々突然死することがある
- ブランチを切り替える際に未コミットのファイルがあると自動的にスタッシュしてくれるなど細かい部分で気が利いている
- ターミナルから起動するためのコマンドが用意されている
- ブランチを複数選択してまとめて削除できる
GitKraken
- 非商用利用は無料、商用利用は有料($49/年)
- 見た目がきれい、ヒストリが見やすい
- 1ウィンドウで複数リポジトリを切り替えて使用
- 動作はそれなりに軽い(SourceTree <<<< GitKraken < Tower2という感じ)
- 初期の頃は不安定で突然死することも多かったが最近は安定してきた
- 対話型リベースはできないが複数コミットを範囲選択してスカッシュできる
- GitHub連携機能が便利(フォークしたリポジトリをリモートリポジトリに追加できたり、プルリクエストのブランチを一撃でチェックアウトするなどの機能がある)
まとめ
正直どれも一長一短という感じですが、いまのところ個人的にはGitKrakenが一番使いやすく、開発速度やマーケティングの面でも勢いを感じます。
他にもSmartGitやGitHub for WindowsなどのGUIクライアントや、EclipseやIntelliJ、AtomなどIDEやエディタのGit連携機能を使うという方法もあります。また、GUIではありませんが、Emacsでmagitを使うなどという選択肢もあるのでいろいろ試してみて使いやすいものを選ぶといいんじゃないかと思います。