GitBucketはプラグイン機構を持っているのですが、Jenkinsのようにインターネット経由でインストールできるようにしたいという考えはGitBucketを作り始めた頃からありました。また、実際にプラグイン機構を導入してみると、本体の修正にあわせてプラグインの修正が必要な場合の検出が難しかったり、ソースコードの修正は不要でもバイナリ互換性の問題で再コンパイルが必要な場合があり、プラグインのメンテナンスコストの点で問題を感じていました。
そこで、インターネット経由でプラグインをインストールするためのセントラルレジストリ兼ビルドファームをここ1ヶ月ほどコツコツ作っていたのですが、ようやく形になってきたので以下で運用を初めてみました。
https://plugins.gitbucket-community.org/
このサイトは以下の機能を持っています。
- プラグインの開発中バージョン(master)がGitBucket本体のmasterでビルドが通るかチェックする
- プラグインの最新のリリース版(最新のタグ)がGitBucket本体のmasterでビルドが通るかチェックする
- プラグインまたはGitBucketに新しいタグが打たれるとビルドしてプラグインのjarファイルをダウンロード可能にする
プラグインは最新のタグのバージョンがGitBucketのリリース毎に自動的にビルドされるという形になります(jarファイル名にGitBucketのバージョンが含まれるようになります)。インストール時はお使いのGitBucketのバージョン用にビルドされたjarファイルを使用することでこれまでのようにプラグインが動作するGitBucketのバージョンを気にする必要はなくなります。
現在はGitBucketのorganizationで開発されているプラグインしか登録されていませんが、将来的にはサードパーティ製のプラグインも登録できるようにする予定です。プラグイン作者の方のメンテナンスコストの低減、ユーザの利便性の向上の両方に繋がるのではないかと思っています。
GitBucket側でこのレジストリからプラグインをインストールできるようにする機能もすでに実装してあるのですが、次のリリースに含めるかどうかはまだ検討しているところです。