Scalaで実装されたオープンソースのGitサーバ、GitBucket 4.32.0をリリースしました。
https://github.com/takezoe/gitbucket/releases/tag/4.32.0
Scala 2.13.0およびScalatra 2.7.0へのアップデート
今回のバージョンからGitBucketはScala 2.13.0およびScalatra 2.7.0でビルドされるようになりました。これはGitBucket上で動作する全てのプラグインもScala 2.13およびSCalatra 2.7でビルドされたものでなくてはならないということを意味します。すべてのオフィシャルプラグイン、GitBucket Community pluginsで提供されているプラグインおよび以下のプラグインについてはすでにGitBucket 4.32.0で動作するバージョンがリリースされています。
この他のサードパーティ製プラグインについてはGitBucket 4.32.0では動作しません。もしそれらのプラグインを利用する必要がある場合はプラグイン側で対応が行われるまでGitBucket 4.32.0へのアップグレードを待ったほうが良いかもしれません。
また、Scala 2.13.0はScala 2.13系の最初のGAリリースであるため未知のバグや非互換などによる不具合が生じる可能性があります。GitBucketをクリティカルな用途に使用している場合はより安定した将来のリリースを待つか、十分にテストを行った上でアップグレードすることをお勧めします。
プラグインのネットワークインストールの廃止
GitBucket 4.32.0ではプラグインレジストリからのプラグインのネットワークインストールが廃止されました。従来のバージョンのGitBucketを使用している場合、引き続きプラグインレジストリからのネットワークインストールを利用できますが、プラグインレジストリは近い将来シャットダウンする予定ですので、その後は従来バージョンでのGitBucketでもプラグインのネットワークインストールは利用できなくなります。
GitBucket organizationでメンテナンスされている以下のプラグインについてはGitBucketに標準でバンドルされるようになり、デフォルトで利用可能な状態になります。
上記以外のプラグインについては手動でインストールを行う必要があります。
ドラフトプルリクエスト
プルリクエストを作成する際にドラフトモードを選択できるようになりました。ドラフトモードで作成したプルリクエストはドラフトモードを解除するまでマージすることができません。
プルリクエストがマージ可能な状態になったらドラフトモードを解除することができます。ドラフトモードを解除するとプルリクエストがマージ可能になります。
コミットID間の差分比較
http://localhost:8080/user/repo/compare/commitId...commitId
のようなURLでアクセスすることで差分比較ビューでコミットID間の差分表示ができるようになりました。
プルリクエストのデフォルトプライオリティ
デフォルトとして設定されたプライオリティがイシューだけでなくプルリクエストにも反映されるようになりました。
イシュー、プルリクエストタイトル編集時のフォーカス
イシューやプルリクエストのタイトル編集ボタンをクリックした際にタイトルのテキストフィールドにフォーカスするようになり、ボタンクリック後に即座にタイトルを編集することができるようになりました。