ThinkPad TrackPoint Keyboard IIを買った

ここ数年メインの作業環境がThinkPadではなくなってしまったため、外付けのThinkPadキーボードを買い替えながら使い続けており、現在使っているBluetooth版のものもまだまだ全然使えるので迷ったのですが、7年ぶりのバージョンアップということでやはり購入してしまいました。オーダーしてから届くまで1ヶ月以上かかりました。日本語配列のモデルだともう少し早く届くようです。

www.lenovo.com

見た目は前モデルと変わりませんが、確かに色々と進化しています。特に前モデルは筐体の剛性の不足によるものか、実際のThinkPadと比べるとカチャカチャというややチープなタイプ感があったのですが、今回は明らかにタッチが変わっており、ThinkPad本体のキーボードと近いタイプ感になっています。筐体の剛性に関しては7列時代の外付けキーボードを含めて最もしっかりしており、今までで最もThinkPadのキータッチを忠実に再現している外付けキーボードと言っていいのではないかと思います。

キーストロールは前モデルと比べるとやや浅くなっているようですが、最近はThinkPadも薄型化しているので、ThinkPad搭載のキーボードもこのくらいのキーストロークなのかもしれません。トラックポイントのボタンはフラットな形状に変更されており、以前のものに慣れていると最初は少し戸惑うかもしれません。特にセンターボタンを手探りで探すのがやや難しくなったように感じます。

接続方式に関しては、前モデルでは有線のUSB版とワイヤレスのBluetooth版に分かれていたのですが、今回は1台でUSB/Bluetooth両対応となっています。USB接続もUSBドングルを使用した無線方式になっており、Bluetoothのペアリングを使わなくても無線で使えますし、無線でもBIOSの操作が可能です。USBドングルは使わないときはキーボード本体に収納しておくことができます。前モデルのBluetooth版ではマルチペアリングができなかったため、複数の機器を切り替えて使う際にはペアリングをしなおす必要があり不便だったのですが、今回もマルチペアリングはできないものの、無線USBとの併用によりUSBとBluetoothで機器を切り替えて使うという運用が可能になっています。

また、前モデルのBluetooth版ではWindows以外ではFnLockが効かないため、ファンクションキーを使うのにFnキーとのコンビネーションが必要だったのですが(USB版ではコンビネーションなしでファンクションキーが使えました。また、Macでも回避策はあったようです)、今回のモデルではキーボード側でFnLockが効くようになっています。

というわけで、とりあえず前モデルで自分が感じていた不満点は全て解決されていました。お値段は定価だと15,000円以上と相変わらずなかなかな感じですが、トラックポイントは他のキーボードでは代替不能ですし、今回のアップグレード内容を考えると既存のThinkPadキーボードユーザも買い換える価値はあるのではないかと思います。今後しばらく経てば割引クーポンなども出ると思いますし、コンパクトサイズかつトラックポイントのおかげでマウスのスペースも節約でき、手狭な自宅作業環境にもピッタリなのでWork from Homeのお供に1枚いかがでしょうかw

発売後に様々なメディアにレビュー記事が掲載されていましたが、以下の記事が大変参考になりました。素晴らしい熱量のレビュー記事ですw

japanese.engadget.com

また、以下のレノボの方のインタビュー記事も面白かったです。ThinkPadキーボードは50%が日本で売れているとのことですが、逆に言えば日本以外では全然売れてないんだなという。そりゃ新製品の優先度も上がらないわけですよね。

news.mynavi.jp

しかしこれでまた今後数年はアップデートが望めないことを考えると、USB-Cのドングルが欲しかったとか、やはりBluetoothでマルチペアリングをサポートして欲しかったとか、本体のUSB-C端子で有線接続もできるとよかったなど、どうしても欲が出てきてしまいますね…。