Scalaで実装されたオープンソースのGitHubクローン、GitBucket 3.7をリリースしました。
https://github.com/takezoe/gitbucket/releases/tag/3.7
Markdownプロセッサの変更
Markdownプロセッサをこれまで使用していたpegdownから独自実装のmarkedjに変更しました。
markedjはJavaScriptで実装されたmarked.jsをJavaにポーティングしたもので、GitHub Flavored Markdownのより良いサポートを提供します。これによってこれまで問題となっていたGitHubとGitBucketのMarkdown記法の違いはかなり解決されています。
また、markedjはGitBucketで使うためにポーティングされたものではありますが、単なるJavaライブラリなので他のアプリケーションに組み込んで使うこともできます。詳細については以前のエントリをごらんください。
Clone in Desktopボタンの追加
リポジトリビューアのサイドバーに"Clone in Desktop"ボタンを追加しました。このボタンはリポジトリをクローンするためにユーザのプラットフォームに応じたアプリケーション(たとえばSourceTreeやGitHub Desktopなど)を起動します。
チェックサムの提供を開始
今回のリリースからgitbucket.war
のチェックサム(MD5、SHA-1)の提供を開始しました。
チェックサムはgitbucket.war
と同じくダウンロードページから入手可能です。GitBucketのwarファイルはサイズがそれなりに大きくダウンロードに失敗することもあるようなので、これらのファイルとハッシュをmd5sum
やsha1sum
などのコマンドで比較することでダウンロードしたファイルが正しいかどうかを検証することができます。
この他にも様々な改善やバグフィックスを行っています。詳細についてはIssueの一覧をご覧ください。
サポートについてのお願い
GitBucket 3.7のリリースノートは以上になりますが、GitBucketのサポートに関するお願いがあります。
まず、GitBucketに関する質問等についてはいきなりGitHubのIssuesに登録するのではなく、まずはGitterのチャットをご利用ください。もちろんその上でバグであればIssueを登録していただくようお願いさせていただく場合があります。
また、GitHubのIssueを登録する際はなるべく英語で記述していただくこと、少なくともタイトルは必ず英語で記述していただけると有難いです。
GitBucketは海外のユーザも多く、目の触れるところに非アルファベットが存在すると敷居の高さを与えてしまうためです。また、英語で記述していただくことで海外のユーザへの情報共有にもなります。より多くの方にGitBucketをご利用いただくためにご協力ください。
なお、日本語でのサポートが必要な場合は日本語用のGitterルームも用意していますのでこちらをご利用いただければと思います。