Play2でIvy2標準のローカルリポジトリを使う

Play2は自前でローカルリポジトリとキャッシュを持っており、Ivy標準のUSER_HOME/.ivy2にあるローカルリポジトリやキャッシュは使用しません。自分でライブラリなどを作成しそれをPlay2アプリから使用する場合など、ライブラリなどを普通にsbt publish-localするとUSER_HOME/.ivy2/localに配置されてしまい、Play2プロジェクトからそのライブラリを参照することができません。開発中はいちいちリモートリポジトリに配置し直すのはめんどくさいのでローカルリポジトリでテストしたいところですよね。
こんな場合はPlay2アプリのproject/Build.scalaに以下のようにIvy標準のローカルリポジトリを追加しておくとちょっと幸せになれるかもしれません。

val main = PlayProject(appName, appVersion, appDependencies, mainLang = SCALA).settings(
  // Add your own project settings here      
  resolvers += Resolver.file(
    "local-ivy-repos", file(Path.userHome + "/.ivy2/local")
  )(Resolver.ivyStylePatterns)
).settings(projectSettings: _*)

Play2のplayコマンドはPLAY2_HOME/framework/sbt/sbt.boot.propertiesを使ってsbtを起動してくれるようなので、このファイルのrepositoriesセクションに書いておけば見てくれるのかな…?と思ったのですが、ダメみたいです。

イマドキのIDE事情 第144回 VMwareがOSSで公開したJavaScriptエディタ「Scripted」を試してみよう

IDE連載の第144回です。今回はVMwareOSSで公開したブラウザベースのJavaScriptエディタ「Scripted」を紹介してみました。

ScriptedはEclipseのOrionのエディタを流用し、Node.jsを使用して実装されているようです。ブラウザベースの汎用的な開発環境を目指すとのことですが、当面はJavaScriptにフォーカスしているようです。
オンライン/ブラウザベースのIDEやエディタはすでに様々なものが登場しておりScriptedは後発の部類ですが、記事の最後でも書いてるとおりまだ機能も不十分で動作も不安定と、実戦で利用できるレベルに到達するまではかなりの時間が必要そうです。ただ、開発は活発に行われていますし、VMwareが出しているということもあり自社のPaaSの開発環境として使う(もしくは成果を流用する)ことは想定しているのではないかと思います。
しかし今後の開発環境は本当にオンライン/ブラウザベースにシフトしていくのでしょうか?個人的には今のところあまりそういう感じはしないのですが、世の中どうなるかわかりませんからね…。