2月21日(土)にスマートニュースさんの新オフィスで開催された「実戦での Scala 〜6つの事例から知る Scala の勘所〜」で発表してきました。togetterでのまとめはこちら。
スマートニュースの村石さんが「Scalaで快適に開発するためにはいいマシンを使う」と仰られてましたが、3年前のScala Conferenceで全く同じことを言った記憶があります。Javaのコンパイルも昔は死ぬほど遅かったですが、当時とはCPUの進化の方向が違うのでScalaに関しては今後も当分はコンパイル遅い問題は続いていくでしょう。
普及という観点では、昨年くらいからWeb界隈を中心にいろんな会社でScalaが使われるようになってきました。最初にScalaを実戦投入しはじめた3年前くらいからすると着実に普及が進んでいるなと思います。ライブラリやフレームワーク、ツールといった道具も出揃ってきましたし、安定感もある程度出てきたので瀬良さんが仰っていたように「機が熟してきた」というのは実感としてあります。
ただ、Scala逆引きレシピの売れ行きや弊社の採用状況を見ていると3年前に想像していたほどの普及度にはまだ達していないのではと思うところもあります。Scalaの本格的な普及のためには時間だけでなく、もう一段階ブレイクスルーが必要なのではないかと感じています。
動くお金やユーザベースということで言うとやはりSIerは無視できないものがあるので、SIerの皆様におかれましては是非Scalaの採用を進めていただければと思いますw また、Sparkはエンタープライズにも刺さりやすいプロダクトだと思うので、そういうところからScalaの普及が進む可能性もあるかもしれませんね。