Apache PredictionIOのコミッタになりました

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Apache PredictionIOはSpark MLlibを中心に、学習データやモデルデータを格納するためのストレージ、機械学習を利用したアプリケーションを定型的に開発するためのフレームワーク、作成したアプリケーションをWebサービスとしてデプロイする機能などを提供するもので、元々は2013年に創業されたPredictionIO社で開発されていたのですが、2016年2月にSalesforce社に買収され、Apache Software Foundationに寄贈されたものです。

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弊社の機械学習チームでは機械学習を応用したアプリケーションを組織的に開発していくにあたり、開発・運用基盤としてApache PredictionIOに取り組んでいるのですが、このたび弊社から以下の4名がコミッタとしてPredictionIOの開発に参加させていただけることになりました(Elasticsearch周りなどで積極的に貢献されていた菅谷さんのプレゼンスが大きかったと思います)。

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自分は以前Apache Clickのコミッタをやっていたのですが(ちなみに菅谷さんもApache Portalsのコミッタです!)、ClickがIncubatorに移行したのが2008年なのでもう9年前になるんですね…。その後2010年にトップレベルプロジェクトに昇格し、開発が停止してAtticに移ったのが2014年なので、約3年ぶりにコミット権のあるプロジェクトに復帰したことになります。まずはIncubatorを卒業するのが目標ということになるでしょうか。

自分は機械学習やSpark周りについては素人同然なのですが、PredictionIOはScalaで作られてはいるものの正直Scala的にはあまりよろしくないコードや、作り的に微妙な部分が多々ありますので(Java的にもどうなのかという部分もありますが)、引き続きScala警察として活動していきたいと思います。