ミケル・アルテタ アーセナルの革新と挑戦

世界初のアルテタ本の翻訳とのことで、アルテタのアーセナル監督就任前夜から2022-23シーズンまでの歩みを記録した書籍です。

アルテタ本となってはいますがこの5年のアーセナルの歩みを比較的淡々と記録した内容で、エジル問題、パンデミック中の給与カット問題、FAカップ優勝、ジャカの復活、オーバメヤン問題、不安定な時期を経ての若手を重視したスカッドへの刷新、そして2022-23シーズンの快進撃と落胆と当時の様々な出来事が昨日の事のように思い出され、一気に読み切ってしまいました。

翻訳はとても読みやすいものになっているのですが、ヨーロッパリーグの出場が25年ぶり(チャンピオンズリーグの出場が5年ぶり?)だったり、2022-23シーズン以上の勝ち点を得たのは無敗優勝と2021-22シーズンのみ(2001-02?)など原著の誤りなのか誤訳なのか誤植なのかわかりませんが、細かい誤りが何箇所かあったのが若干気になりました。

ともあれこれは(ベンゲル自伝と並んで)全アーセナルファン必読の書と言っても過言ではないと思います。アーセナルを応援している方は是非この本を読んでこの5年のアーセナルの歩みを振り返ってみていただきたいです。

なお、原著はこちらのようです。この本が出ていたのは知らなかったのですが、知っていたら原著で読んでみたかった気もしますね。