Scalatra 2.7.0をリリースしました

Scala用のSinatraライクなWebフレームワークScalatraの最新バージョン2.7.0をリリースしました。

github.com

今回は2年以上ぶりのメジャーバージョンアップですが、今回はScala 2.13への対応、メンテナンス性向上のためにあまり使われていないモジュールやScalatra 2.6系ですでに非推奨になっていた機能の削除がメインとなっています。

Swaggerサポートに関してはいくつかの修正や機能追加が行われています。また、TwirlおよびScalateサポートにはScalatra Formsを便利に使用するためのヘルパーが追加されています。Scala 2.13のサポートにあわせて本体のコアクラスにもいくつか手が入っている箇所がありますが、Scalatra 2.6.0で稼働していたアプリケーションは非推奨機能を使用していない限り、ほぼそのままScalatra 2.7.0でも動作するはずです。

詳細な変更内容は以下のアナウンスを参照していただければと思います。 https://scalatra.org/2020/03/01/2020-03-01-scalatra-2-7-0-released.html

当初やSwagger 3.0のサポートやJSONサポートの改善なども計画していたのですが、なかなか手が回りませんでした。今後についても現在の自分の状況やコミッタのリソースを考えるとなかなかアクティブに開発を進めていけるとは言い難い状況ではありますが、すでに安定したフレームワークですので最新のScalaのバージョンへの追従をメインに引き続きメンテナンスを継続していこうと思います。