サッカーはデータが10割

データアナリストとしてリバプールを成功に導いたイアン・グラハムさんの著書「How to Win the Premier League」の邦訳とのことなのですが、クロップ時代の成功はもちろんなのですが、そこに至るまでの道のりがめちゃくちゃ面白かったです。

スパーズがデータ活用のパイオニアだったとか、リバプールでもブレンダン・ロジャース時代の苦労(ベンテケ獲得の経緯やジョー・アレンに対するコメントなどが味わい深い…)だとか、当時何も知らずにプレミアリーグを追いかけていましたが、裏ではこんなことが行われていたんですねぇ。また、サッカーにおけるデータ活用の進歩もとても興味深かったです。限られたデータによる素朴な分析からビッグデータ解析へと、ソフトウェアエンジニアとしてこの20年で自分が見てきたテクノロジーの進化と重なる部分もあり、そういった面でも興味深く読むことができました。

日本語版には追加コンテンツとして南野と遠藤に関する解説が追加されています。しかしこのタイトルはもうちょっとなんとかならなかったんでしょうか…。