Seasar2徹底入門で書けなかったこと

さすがにこの分量なので「書ききった」感はあるのですが、それでも心残りな点もいくつかあります。
まず、この本ではSandboxのプロダクトを含めSeasar関連の様々なプロダクトを紹介していますが、それでも紹介しきれなかったものがあります。個人的にS2Caching、DBFluteCubbyS2BlazeDSあたりは紹介したかったですね。
今回はSAStrutsS2JDBCベースのWebアプリ開発向けだったので、これらとかぶるDBFluteCubby、それとFlex向けのS2BlazeDSは取り上げられませんでした。S2Cachingについては実際にSAStruts+S2JDBCベースのプロジェクトでもOSCacheを使用して似たような機能を作ったことがあり、是非紹介したいと思って原稿も書いていたのですが、その他のプロダクトの章の分量が増えすぎてやばかったので(他にもいくつか理由はありますが)、悩んだ挙句に紹介は見送ることにしました。ただ、書籍中ではS2Cachingの存在は紹介させていただいています。
また、ハウツー本にはしたくなかったのですが、それにしてもちょっとリファレンスにより過ぎてしまったかな、という気はしています。時間と分量の関係でこれ以上書くのは物理的に不可能だったと思いますが、可能であればもう少し具体的なアプリケーションの機能の実装例を多めに載せたかったです。
それと、改めて読み返してみると説明を端折ってしまっているな、と感じる部分もありますねぇ。
ただ、上記のような反省点はありつつも、企画時のイメージ通りの本ができたと思っています。実際にSeasar2SAStrutsS2JDBCを使っている人でもきっと知らない機能があると思います(僕自身、本を書くにあたって調べていてはじめて知った機能がいくつかあったりw)。また、SAStrutsS2JDBC以外のフレームワークSeasar2上で使っている場合でも役に立つ内容はかなり多いはずです。
そんなわけで、Seasar2を使っているすべての人におすすめできる一冊になっているのではないかと思います。