Tower2の良いところ悪いところ

以前少し試していたTower2ですが、結局ライセンスを購入して使い続けています。しばらく使ってみて日常的な操作にはほぼ困らないくらいに慣れてきたのでSourceTree(Mac版)と比べて良いところ、悪いところをまとめてみようと思います。

良いところ

  • 動作が非常に軽快
    • SourceTreeは全体的にもっさりしていますがTower2はサクサク動作します
  • 複数リポジトリを1ウィンドウで管理できる
    • SourceTreeだと1リポジトリにつき1ウィンドウ開く必要があるので大量のリポジトリを扱っているとかなり厳しい感じがあるのですが、Tower2なら1ウィンドウで済ませることができます
    • ただリポジトリを切り替える場合は一度リポジトリ一覧のビューに戻る必要があるのがちょっと不便
    • Windows版のSourceTreeのように開いてるリポジトリはタブで切り替えられるとかだともっとよいかも
  • ブランチを切り替える際に自動でstashするかどうか聞いてくれる
    • あるブランチで作業中に別のブランチを修正しないといけない場面が結構多いので、stashしてからブランチを切り替えるのと比べると一手間減ってありがたいです
  • リポジトリのディレクトリをツリー表示するビューがついてる
    • IDEとかAtomで作業してると使い機会があまりないですが、あるとたまに便利なときがあります
    • ただ、ツリーのノードを開くたびにフォーカスがリセットされるのでキーボードだけで操作しづらいのはなんとかして欲しい

悪いところ

  • インタラクティブにrebaseする機能がない
    • Tower2の欠点はこれに尽きます
    • やる気がないわけではなさそうなので、Tower3でもいいので実装して欲しいです
  • リポジトリ一覧での情報が不足している
    • SourceTreeではリポジトリ一覧のウィンドウでカレントブランチ、未commitのファイル数やリモートリポジトリとの差分の有無などが確認できるのですが、Tower2ではリポジトリを選択しないと確認できません
    • すごく不便かというとそうでもないんですが、普段あまり触らないリポジトリは差分があることがわかればpullしようとなるので一覧で確認できたほうが便利

まとめ

rebaseをインタラクティブに行う機能がないことを除けば、ある程度慣れればTower2もSourceTreeと概ね同じ感覚で操作することができると思います。問題はユーザ登録さえすれば無償で利用可能なSourceTreeと比較してTower2が$69という価格に見合ったものかどうかということですが、数十個以上のリポジトリGUIで扱いたいのであればTower2は有力な選択肢になるのではないでしょうか。

個人的にこの手の開発者向けツールには思い入れがあるということもあるのですが、Tower2は個人でも十分に購入可能なプライシングなので、良いソフトウェアにはきちんとお金を払うという文化が根付いて欲しいという願いであったり、Tower2の開発がちゃんと継続されてもっと使いやすくなって欲しいという期待も込みで投資する*1のもありなのではないかと思いますし、それに見合ったソフトウェアではあると思います。

*1:個人的に技術書にも同じような思いがあります。