プライベートリポジトリ無制限のGitLab.comを試してみた

Hacker Newsでこんな記事が流れていました。Hacker Newsでのコメントはこちら

agateau.com

こういう記事でAlternativeとしてGitBucketがあげられるようにならないといけないなぁと思うもののそれはさておき、先日の障害のときのようにGitHubが落ちたら仕事にならなかったりとか、SourceForgeやGoogleCodeの件を見ても今後GitHubのサービスがずっと今の形で継続するという保証はどこにもありませんし*1、さらにGitLabのオンプレ版であるGitLab CEはGitBucketと直接競合するということもあり、機能面を把握しておくためにGitLab.comを試してみることにしました。

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GitHubやBitBucketなどのアカウントでログインすることができ、これらのサービスからリポジトリをインポートすることもできます。試しにリポジトリを作ってみました。

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GitHubやBitBucketと比べると見た目がBootstrap全開で動きももっさりしていますが、機能的にはイシュー、プルリクエスト、Wiki、Webフックや外部サービスとの連携など必要そうなものは一通り揃っています。

独自の機能としてはGitLab CIとの連携機能があり、リポジトリのルートディレクトリに.gitlab-ci.ymlというファイルを作成しておくとGitLab CIを使ったビルドを行うことができます。GitLab CIはdockerコンテナを使ってビルドを行うようで、使用するイメージや実行するコマンドなどをYAMLで指定することができます。

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また、少し驚いたのですがGitHubリポジトリの内容をツリー形式で表示できるOctotreeというChorme拡張があるのですが、GitLabもサポートされているようです。

chrome.google.com

リポジトリビューアでファイルを編集したり、Wikiを更新したりしようとすると500エラーが頻発していました。何かトラブルが起きていたのでしょうか。また、Wikiで日本語のページ名が使えないといった問題もあるようです。

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数年前、前職で自分のチームで初めてGitを導入した時はGitLabを使っていたのですが、そのときのインストールやメンテナンスの煩雑さがGitBucketを作り始めるきっかけになったのでした。当時のGitLabと比べると比較にならないほどの進化を遂げており、GitLab CEも最近は簡単にインストールできるようになっているようですが、SaaSとしてのGitLab.comは機能面はともかく安定性の面でチーム開発の拠点として使用するのはちょっと厳しいかな…と感じてしまいました。

とはいえ無料でほぼ無制限のプライベートリポジトリを運用できる*2のは魅力的なので今後も密かに見守っていきたいと思います。

*1:GitHubよりGitLabのサービスの継続性の方が疑問なのではという話もありますがw

*2:BitBucketはプライベートリポジトリの数に制限はないものの、共有できるのが5人までという制限があります。