Akka実践バイブル アクターモデルによる並行・分散システムの実現

Akka in Actionの日本語翻訳版である「Akka実践バイブル」がついに完成したとのことで翔泳社さんからお送りいただきました。ありがとうございます。

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実はこの本は2年ほど前に翻訳を検討していたのですが、当時まだ原著がアーリーアクセス中でいつ完成するかわからないという状態だったため見送ったという経緯があります(そのため同じく翻訳を検討していたScalaパズルに着手することになりました)。時は流れて今年のScalaMatsuriで@yugolfさんをお見かけし、当時Akka in Actionの読書会を主催されていたことから「Akka in Actionの翻訳しませんか?」とご相談させていただいたことが今回の日本語版発売のきっかけになりました。

自分としても数年越しの夢を形にしていただくことができ、翻訳者の皆さま、レビュアーの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。分量もかなりある本ですので大変だったと思いますが、全編通して非常に丁寧に翻訳、レビューされています。また、単なる翻訳ではなく、Akkaの最新版にあわせた記述の修正や、Alpakka、JavaからAkkaを使う方法など日本語版独自の内容も含まれています。

Akkaがどのような思想で設計されているか、Akkaを使ったリアクティブシステムのデザインパターンなどについては実際にAkkaを使わない場合でも役に立つ内容なのではないかと思いますし、すでにAkkaを使っている方はもちろん、アクターモデルやリアクティブシステムのアーキテクチャについて学びたいという方は是非手に取ってみていただければと思います。