Data Governance: The Definitive Guide: People, Processes, and Tools to Operationalize Data Trustworthiness

仕事の絡みもあって読んでみたのですが、割と基本的な事項が丁寧に書かれている感じでデータガバナンスの必要性や基本的な考え方、留意事項などを押さえるには良い書籍なのではないかと思いました。

一方で具体的な実現方法までにはほとんど踏み込んでいないので、じゃあどうすればいいのか?というところまではもう2ステップくらいある感じ。既存の製品やソリューションの紹介だったり、著者はGoogle Cloudの方々らしいので「GCPではこんな感じでサポートされている」みたいな感じでもう少し具体例を書いてもらえるとより参考になったのではないかなという気がしました(なくはないけどすごく控えめな感じ。ベンダーや製品依存にならないよう敢えて詳しい言及を避けているのかも知れませんが…)。

それと、基本的な内容が繰り返し丁寧に書かれている分、読んでいて情報量の割にちょっと冗長だなぁと感じる面もありましたし、トピックによってはもう少し突っ込んだ内容を読みたかったかなと感じた部分もありました。この書籍の元になったというホワイトペーパーを読むだけでもある程度ポイントは掴めるのではないかと思います。

ちなみにGoogle Clouldのブログに著者のEvrenさんのインタビュー記事が掲載されていました。こちらは日本語訳されたものもあります。

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