システム運用アンチパターン ―エンジニアがDevOpsで解決する組織・自動化・コミュニケーション

タイトルからしてこれは読まなくてはと発売前から思っていたのですが、色々と積読があり読み終わるまでに少し時間がかかってしまいました。オライリーから出ていますが原著はManningの「Operations Anti-Patterns, DevOps Solutions」のようです。

各章のタイトルがかなりキャッチーな感じだったのでもっと現場感のあるホラー系の内容を予想していたのですが、実際はそこまででもなく、内容はかなり真っ当なDevOps本でした。序盤はモニタリングやテスト、デプロイ、オンコールといった比較的現場レベルの課題、後半に進むにつれて情報共有、組織の文化といった話題にも及んでいきます。

個人的には「見ても状況が良いのか悪いのかわからないダッシュボード」というのがフフッとなってしまったのですが、これはDevOpsが浸透して開発メンバーが自分たちで運用していると逆に気付きにくいところかもしれないなあと思ったりしました。

書かれている内容は基本に忠実な感じなので、これからDevOpsを導入しようとしている場合にはよい参考書になるのではないかと思いますし、すでにDevOpsを実践している場合でも振り返りの意味で改めて読んでみると新たな気付きや更なる改善点が見つかるのではないかと思います。