株式会社ビズリーチを退職しました

本日、2018年7月31日をもって4年と4ヶ月勤務した株式会社ビズリーチを退職しました。いわゆる退職エントリというもので、誰得な気もしますが自分の振り返りという意味で書いてみたいと思います。

入社しばらくしてから3年ほどはScalaで作っている新規サービスのバックエンドの開発・運用をやっていました。社の誇るスーパーエンジニアや優秀な若者たちと共に新規サービスの立ち上げというエキサイティングな仕事ができたのは大きな刺激になりました。大人数でのScala開発は自分も初めてだったので、もうちょっとこうしておけばよかったなと感じる部分もあった一方で、新規サービスの開発ということで技術以外の部分でいろいろと難しさを感じる部分も多かったです。

その後、サービスの開発からは離れ、ここ1年ほどはApache PredictionIOを始めとしたオープンソース活動にも時間を割くことができました。PredictionIOは業務との絡みもあって関わり始めたものですが、コミッタとしての活動は退職後も続けていきたいと思っています。最近はMLOpsというキーワードも注目を集めていますのでもうちょっと盛り上げていけるといいですね。

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開発以外では社内勉強会や渋谷javaの運営、JJUG CCCやScalaMatsuriなど技術系イベントのスポンサー業、登壇や書籍・雑誌記事の執筆なども行なっていました。特に社内勉強会では様々な外部講師の方々に講演をしていただきました。以下のエントリは2015年の分だけですが、この他にも多くの方にお話しいただきました。ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

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執筆活動では、以前から一度技術書の翻訳をやってみたいと思っていたのですが、在籍中にScala Puzzlersの日本語版を出すことができ、夢が一つ叶いました。社内の若者たちと本を書いたりできたのもよかったです。

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また、Scala Daysなど海外のScalaカンファレンスにも参加することができました。特に2016年のScala Days NewYorkではProgramming in Scala 3rd Editionの原著に小田好先生のサインをいただいたり、昨年はフランスで開催されたScalaIOとイギリスで開催されたScala Exchangeにスピーカーとして登壇させていただいたのはとても良い経験になりました。海外カンファレンスへの参加を通じて英語力の必要性も強く感じました。

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振り返ってみると、急成長する未上場企業の様子をCTOでもある上司の傍らから見ることができたのは非常に良い社会勉強になりました。正直いろいろと厳しい部分が多かったですが、これはこれでここでなければできない経験だったと思いますし、今後のキャリアを考える上でも得るものの多い4年間でした。振り返ると個人的に反省すべきと感じる点も多々ありますが、そこも含めて今後に活かしていければと思います。

そんなわけで気づけば私ももうアラフォーだったりするわけですが、まだしばらくはプログラマーとしてやっていきたい気持ちでいますので引き続きよろしくお願いいたします。

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