マンチェスター・ユナイテッド × リガ・デ・キト

だんだん記憶が薄れつつありますが…。
リガ・デ・キトは守備を固めてくるのはわかっていたけど攻撃ではマンソという選手が中心のようでした。小さいけど足元がとてもうまく、典型的なトップ下的な司令塔という感じかなぁ。守備を固めるリガ・デ・キトですが、彼だけは守備のときでも攻撃を意識してフリーになれるポジションを取っているようでした。キトはマンソと左サイドのボラーニョスを中心にチャンスを作っていました。途中でパク・チソンロナウドがポジションを変えていましたが、ロナウドが右サイドにくると右サイドバックもラファエルなので守備がやばいことになっていました。ラファエルは積極的に上がっていましたが、裏のスペースはロングボールでの配球中心であまり上がらないキャリックがケアすることが多かったようです。
マンチェスター・ユナイテッドは中盤で特にマンソを意識して潰そうという意図はあまりなかったようで、マンソはスペースのある状態で何度もボールを受けて前を向いていました。逆にマンチェスター・ユナイテッドがマンソをゴリっと潰しにいけばキトは終了していたかもしれません。マンソは強烈なミドルも披露していました。
マンチェスター・ユナイテッドテベスルーニーの2トップですが、テベスがいつもどおり中盤に降りてポストプレーをしていました。守備を固められていても個人のテクニックの差は明らかで、サイドを突破したり、ワンタッチプレーで中央を抜いたりと次々とチャンスを作りますが、キトのGKが大当たりでナイスセーブを連発。なかなか点を取ることができません。そうこうしているうちに後半開始直後にビディッチが退場してしまいました。テベス→エバンスに交代。ルーニーを左サイドに持ってきてロナウドを中央に。
その後はさすがにキトもある程度ボールをキープできるようになりましたが、結局決勝点はマンチェスター・ユナイテッド。中央のロナウドから絶妙なパスが左サイドのルーニーへ、ルーニーはあまり角度のない位置から対角に強烈なシュートを突き刺しました。結果論かもしれませんが10人になったことによる選手交代と前線の配置が的中した形になりました。
試合を見て感じたのはやっぱり欧州と南米には差があるなぁ…ということ。キトは個人で唯一対抗できているのがマンソだけ、という感じでした。ビディッチの退場を含めてもユナイテッドの勝利は妥当なものだったと思います。でもマンチェスター・ユナイテッドの華麗な攻撃も見ることができましたし、パク・チソンも頑張ってましたし、マンソといういままで名前も知らんかった選手の活躍も見ることができましたし、なかなか面白いゲームだったと思います。
ひとまず来年と再来年はクラブワールドカップは日本を離れて開催されますが、残念な限りですね。