イマドキのIDE事情 第152回 最強のGitクライアントがWindowsにやってきた!「Atlassian SourceTree」

IDE連載の第152回です。今回はAtlassianが提供するGitフロントエンドSourceTreeのWindows版を紹介しています。

職場ではずっとMercurialを使っているのですが、正直なところGitは複雑すぎて使いこなせる気がしませんでした。正確にいうと仕組みそのものはシンプルなのですが、プリミティブすぎて実際に使おうとすると自由度が高すぎてどうすればいいのかわからない、という感じでしょうか。TortoiseGitやEGitといったGUIクライアントもあるにはありますが、Gitを理解していないと使うのは難しいのではないかと思います。また、逆にGithub for WindowsはGitの複雑な部分を隠ぺいして日常的な操作が簡単に行えるようになっているものの、細かい操作にはコマンドプロンプトを使う必要があります。
その点、SourceTreeはUIやデフォルトの設定が工夫されており、日常的な操作については迷うことなく行うことができますし、なおかつやろうと思えば細かい操作も可能という絶妙なバランスになっています。特に他のツールでは面倒なブランチのプッシュ/プルやタグの操作を直感的行うことができるのは特筆に値します。
SourceTreeは元々Mac用のツールMercurialにも対応しているようですが、Windows版は現時点ではGitのみの対応となっていますが、AtlassianはBitBucketでMercurialをサポートしていますし近い将来サポートされるのではないかと思います。また、全体的に動作にややもっさりしたところがあったり、ファイルを開く際のエディタをSourceTree側で設定できたらいいのに…など少々気になる部分もありますが、まだリリースされたばかりですので今後の改善に期待したいところです。