少し前にManningのAkka in ActionをMEAPで購入して読んでいます。
目次はこんな感じです。
- PART 1: FIRST STEPS
- 1. Introducing Akka
- 2. Test driven development with actors
- 3. Fault tolerance
- 4. Putting actors to work
- 5. Scaling out
- PART 2: BUILDING AN APPLICATION
- 6. A message-oriented system
- 7. System structure
- 8. Component types
- 9. Connecting components
- 10. State
- 11. Transactions
- 12. Putting it all together
- PART 3: ADVANCED TOPICS
- 13: Tuning the Akka system
- 14. Monitoring
- 15. Extending Akka
いまのところリリースされているのは1章、2章、7章だけなのですが、そこだけ読んだだけでも良書であることがわかります。1章、2章は並列処理やAkkaの構造について、7章では実際の並列処理のパターンをAkkaを使ってどのように実装すればよいのかを、とてもわかりやすく解説しています。
この本の素晴らしいところは、内容もさることながら非常に読みやすいという点です。英語がわかりやすいということもありますが、説明も的確かつ簡潔で、自分程度の英語力でも読んでいてそれほど苦になりません。Akkaを少し触ったことがあれば充分に読み進めることができると思います。
また、Akkaはオンラインのドキュメントもかなり充実しているのですが、そちらはAkkaの使い方を説明するマニュアルであるのに対し、この本はなぜそうなっているのか?どういうときにこの機能を使うのか?というような切り口で書かれており、オンラインドキュメントとの棲み分けもできています。同じくManningからMEAPで出ているPlay for Scalaはオンラインドキュメントと内容や方向性の重複が多いのと比べると差別化ができているのでAkkaを使うのであれば買って損はないと思います。