Scalatra 3.0.0をリリースしました

サーブレットベースのScala用WebフレームワークでScalatra 3.0.0をリリースしました。

github.com

機能面では2.x系と基本的に変更はなく(非推奨になっていたモジュールを削除したりはしています)Scala 3とJakartaへの対応がメインとなっています。Jakarta対応に伴って各モジュールのアーティファクト名に-javaxまたは-jakartaというサフィックスが付くようになっていますのでご注意ください。

// for javax
libraryDependencies += "org.scalatra" %% "scalatra-javax" % "3.0.0"

// for jakarta
libraryDependencies += "org.scalatra" %% "scalatra-jakarta" % "3.0.0"

周辺ライブラリのScala 3対応待ちもあり、最初にマイルストーンビルドを出してから1年以上経ってしまいましたが、先日最後のブロッカーだったTwirl 1.6.0が無事リリースされたのでScalatraも正式にリリースすることができました。サンプルやドキュメントなどがまだ更新できていないのですが、量がかなりあるので少しずつ修正していきたいと思います。

今後についてですが、Scalatraは新規に使い始めるユーザさんより既存のアプリケーションで使用していてアップグレードしたいというケースの方が圧倒的に多いと思うので互換性を維持しつつ最新のScalaやライブラリに対応していくだけで十分かなとは思うものの、SPA以前のWebフレームワークなのでAPI開発には使いにくいと感じる部分もあり、そのあたりは強化してもよいかもしれないなぁと感じています。